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「大丈夫?」「頑張って」がしんどい時もある

はじめに

おはようございます。
むぎです。

「大丈夫?」
「頑張って」

相手を心配している、応援しているという意思表示として使われる言葉ですが、
これ、状況次第では逆に相手を追い詰める結果にもなるんじゃないかなと。

過去の経験からふとそんなことを思いついたので、
今日は「大丈夫?」「頑張って」という言葉についての考えを書いてみます。

気を遣っているつもりが傷つけていることもあるかもしれない

私たち日本人がよく使いがちな言葉として、
「すみません」
という言葉があります。

これ、普段から使っている私たちからしたら文脈で大体どんな意図かわかりますが、
外国人の方からしたら、何でもかんでも「すみません」で意味がわからないということがあるみたいですね。

今回のテーマである「大丈夫?」「頑張って」も、
「すみません」ほどではないにしても、
なんとなく汎用的に使われてしまっている気がしませんか?

例えば相手が怪我をして見るからに苦しそうな時。

この時もまず一言目で
「大丈夫?」という言葉が出てくる方も多いのではないでしょうか?

大丈夫なわけないんですよね。
むしろ辛い、痛い、苦しいんです。

にも関わらず、
「大丈夫?」
と聞かれてしまうと、
「大丈夫」
と条件反射的に返してしまうことが多い気がします。

大丈夫ではないのに。

毎日仕事がとても忙しくて大変なんだよ、という友人に対して
「大変だね、頑張って!」
と心配そうなそぶりで返す。

まだ頑張らないとだめ?

もう死ぬほど頑張ってきたのに。

どうですか?
これらは過去に私が実際に目にしたことのある、
または経験してきたシチュエーションです。

もしかしたらあなたも似たような状況に
遭遇したことがあるのではないでしょうか?

一見よく見る光景だと私は思っているのですが、
こうして俯瞰してみると、
当事者側は自分の辛い、苦しいという気持ちが解消されていそうですか?

これら二つの例では共通して、
当事者は
自分の本心は否定され、辛い状況を肯定せざるを得ない
状況に陥っている気がしませんか?

本当の意味で寄り添うとは

今回の話は少し私の感じ方が捻くれているだけかもしれないとは思いつつ、
実際に当事者になってみると、状況次第では
とりあえずの「大丈夫?」「頑張って」ほど冷たい言葉もないなと
感じることがあります。

先ほどの例の状況二つに共通している点は、

聞き手はあくまでも他人事

という点かなと思います。

一見寄り添っているようで、実際には何も助けてはくれない。

大変な状況なのはわかった、でもそれ以上は踏み込みたくない
という線引きのニュアンスも感じることができます。

おそらく、声をかけている側は無意識でやってしまっているんだと思います。
共感はしつつも、その先を考えることをやめる。
その結果、とりあえずの「大丈夫?」「頑張って」
という言葉が生まれるのかなと想像しています。

とはいっても、どうするのが正解というのもないのが
厄介な問題です。

ただ、一つ言えるのは、ここで当事者意識を持った人たちは、
とりあえずの言葉ではなく、
その後の具体的なアクションを意識した言葉が出てくるのでしょうか。

怪我人、病人がいたら
「どこが痛い?」
「どうしたら楽になりそう?」

疲れ切っている友人には
「よく頑張ってきたね」
「今週末は息抜きに温泉にでも行こう」

など、その辛い状況の人に対して
「自分は何ができる?してあげられる?」
ということを考えて動いている気がします。

もちろん、中には自分の力ではどうしようもないことも、
下手に手出ししない方がいいこともあります。

そういうときにはあえて何も言わない
ということも選択肢になるかもしれません。

いずれにせよ、本当に相手に寄り添う気持ちがあるのであれば、
とりあえずの「大丈夫?」「頑張って」ではなく、
もっといろんなアプローチができるのではないでしょうか。

おわりに

今回の記事を書いていて、このような状況の代表格として、
大災害の被災者とそれ以外の人たちという枠組みがしっくりくるなと思いました。

災害に遭った人たちの苦しみ、痛みは計り知れません。

その状況でただ
「頑張って!」
「応援しています!」
という言葉はあまりにも残酷すぎないか?

誰1人望んでその状況にいるわけではないのに。

多くの人がそうやって傍観している中で、
やっぱり積極的にボランティアや復興活動に協力する人たちがいます。

こういう人たちはそういうとりあえずの言葉に意味はなく、
具体的なアクションがないと人々は救われないと理解しているのでしょうね。

それでも、みんながみんな被災地に押し寄せたり、
素人が独断と偏見で送った支援物資が返って迷惑になったりというのもまた事実。

なら無力な私たちは何もできないのか。
そんな人たちでも協力できる唯一の手段が
「募金」
なんだと思います。

お金を集めることで、本当に被災者の方々が必要なものを
買い揃えたり、インフラを復旧させるための原資となる。

間接的にですが、ちゃんと貢献できていますよね。

自分にできることは何か

困っている人がいたらそう考えてあげられるようになりたいですね。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう。

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