なっちゃん

小さい声にも光をあてる

昨日大隈塾は、グラフィック・ファシリテーションだった。
ゲスト講師は、山田夏子さん。なっちゃん、と呼ばれている。

グラファシは、話し合いの場を「見える化」して、活性化させる。
記録することじゃないから、「声なき声」も拾って描く。
(古いいい方だけど、「声なき声」っていい表現だわ〜)
ホントに声を発しない人も、ちゃんと描く。

シーンとした会議は、「シーン」としてるのがわかるように描く。
シーンとしている原因が、ひとりだけワチャワチャしゃべってるから、
ってときは、ひとりだけワチャワチャしゃべってて、
あとの人は迷惑そうにしていたり、嵐が通り過ぎるのを待ってるかのように、
イラストで描く。

描かれちゃったほうは、「あ、しゃべってね〜や」と気がついたり、
「あ、しゃべりすぎだ」とも気がついたりして、
しゃべんなきゃ、だったり、だまんなきゃ、だったり、
それぞれ会議が別の方向に向かって動き出す、
のを手助けするのが、グラファシ。

で、講義。
最初はアイスブレイク。みんな席を立って、いろんな見える化をした。
学年別で集まってみたり、学部別で集まってみたり、
血液型で集まって、それぞれの血液型の特徴をジェスチャーで表現してみたり。

出身地別でもやってみた。
早稲田大学は地方出身者の大学、というのは大昔の話で、
いまは首都圏からの学生が7割を超える。
大隈塾も例外ではなく、
このアイスブレイクでわかったことは、
北海道と沖縄出身者はゼロ。
九州3人、東北4人。
圧倒的多数は、東京、神奈川。
100人超の大隈塾で、
東京と神奈川、それから千葉、埼玉、茨城、栃木を入れれば、
あとは「 and more」のたぐい。

なっちゃん。
「だから今日は、東京や首都圏の人たちにむかって話をしますね〜」
「っていうふうにやるから、会議がうまくいかないんです」
「ほかの人たちは、『ちぇっっっ』ってなっちゃうでしょ」

なっちゃう。

「小さな声にも光をあてるのが、ファシリテーション」

一隅を照らす。

大きな声に引きずられがち。
真ん中にいる人たち、真ん前にいる人たち、
の声が通って、
はしっこにいる人たちの声は無視される。

教室や会議室のことじゃなく、
世の中も、そうなっている。