プレゼン準備

最近一番嬉しかったこと。
大隈塾の受講生たちが、
ものすごいことをしていた。

先週の大隈塾は、プレゼンテーションの準備が一コマ、
もう一コマは「改善会議」をやった。
(大隈塾は「たくましい知性を鍛える」科目名で、ふたコマ続きの授業)

プレゼンは、4人1グループになって、
「たくましい知性持論」を発表する。
4月7日の第1回の授業で、
「たくましい知性とは?」の持論を書いてもらった。
それが、どんだけ進化したか。

ゲスト講師は、
・田中愛治さん(早稲田大学総長)
・大嶋啓介さん(てっぺん)
・長谷川琢哉さん(フィッシャーマン・ジャパン)
・山田夏子さん(クリエイティブ・ファシリテーター)
・清宮克幸さん(ヤマハ発動機ジュビロ前監督)
・稲垣あゆみさん(LINE)、近藤克尚さん(Facebook)

まず最初に、役割をきめてもらった。
・ファシリテーター(場づくり)
・レコーダー(記録)
・アーティスト(プレゼン資料づくり)
・プレゼンター(プレゼンする人)
ぶら下がり防止。

60分話し合って、さらっとつくってみて
ここまでだいたい3割ぐらいのデキでOKにして、
中間発表。
4つのグループが集まって、
プレゼンし、フィードバックする。
そのフィードバックを参考にして、
8割ぐらいの完成を目指す。

16:30、一コマの開始時間。
履修登録は130名、
そのうち、いつも出席する学生100名、
そのうち、モグリ学生10名。
2回目、3回目の受講モグリ、他大学からのモグリもいる。

遅刻は10分以内、それ以上は入室できない。
ゲスト講師に失礼だから、もある。
授業は定刻に始め、
だいたい、16:35には入室が終わる。
それにしても、定刻超えは数名だ。

SA(Student Assistant)のオープニングがあって、
プレゼン準備のディスカッションがスタートした。

しばらくして、見回りを始めたら、
ちょっと違和感があった。

あるグループで、いつもならファシリテーター役の4年生が、
パコソンをカチャカチャ打ってる。
耳だけは向けて、手は別のことをし始めたか!
と思ったら、そのグループでのレコーダー役をしていた。

「レコーダーか?」
確認すると、
「レコーダーっす」
にっこり。

ほう、と思って、ざっくり教室全体を見渡した。
待てよ! と仮説をたてて、SAたちを呼び寄せ、
教室を見回って、検証してもらった。

その間、わたしは出席している学生の人数を数えた。
数えたら、え! と思って数え直した。
また数え直した。また数え直した。

97人いた。

SAたちからの報告で、仮説が正しかったことがわかる。
4年生以上のほとんどが、レコーダーかアーティストの役割。
ファシリテーターは3年生が務めていた。

指示したり、示唆したりはしてない。
上級生は率先して、同僚支援に回っていた。
下級生も安心して、どんどん意見を交わしていた。

ゲスト講師がいない回は例年、
出席率がそれほどよくない。
でも今回、いつもと同じだけの学生が出席している。
しかも、ほぼ時間どおりに入室している。

ディスカッションが続いている。
いい光景だった。
嬉しかった。
感動したといってもいい。
学生たちに感謝した。