成功の方程式

「成功の方程式」がなくなった

新卒採用には5つのトレンドがあるらしい。
(「未来のマナビフェス2019」立教大学田中聡先生)

【二極化】
大手企業に偏重している。
有効求人倍率は1.83だが、大手企業は0.4、中小は6倍

【早期化】
1年次で27.1%がすでに就職活動を体験。
「2年次終了までには」は57.1%が。

【多様化】
ナビサイト一本やりから、インターン、アルバイト、
企業から直接一本釣りされるダイレクトリクルーティング、
中途紹介ならぬ「新卒紹介」事業者も。
就活のカジュアル化へ。

【最適化】
大手企業の3割が、AIによる採用作業に関心あり。

【個別化】
初任給が一律ではなくなりつつある。
くら寿司が1000万円を提示したように、
メルカリ、ヤフー、ソニー、NEC、NTTなども。

【二極化】【早期化】【多様化】は、学生からの視点、
【最適化】【個別化】は、企業からの視点。
【個別化】は技術職にターゲットが当てられている。

理系の人材が求められているわけだが、
大学の理系の先生から聞いたことがあって、
理系の学生たちが大学院に進学しなくなった、と。
特にIT系の学生たちが、高額報酬を提示されて就職していく。
学部では基礎の部分を学ぶだけで、
即戦力に見えるが、実はすぐに弾切れになる恐れがある。
人材育成の立場からすると、残念過ぎる、と。

理系学生の争奪戦が加熱している一方で、
経団連の調査では(「新卒採用に関するアンケート」)、
企業が大学生たちに求める能力は、
1位コミュニケーション力、2位主体性、だ。
コミュ力は16年連続、主体性は10年連続、
というから、ふんわりしている。
というか、文系に広く門戸が広がっている。

採用する人事からすると、
「留学生や海外の学生は、大学の成績通りに力を発揮してくれるが、
日本の学生は大学の成績と即戦力、現場力とは関連性がない」
という。

専門性やキャリア志向を求められながらも、
理性(サイエンス)より感性(アート)の時代。

ホントに「成功の方程式」がなくなっていると、
改めて実感する。

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1966年長崎県生まれ。早稲田大学政治経済学部、大学院公共経営研究科修了。田原総一朗スタッフを経て、早稲田大学客員准教授。大隈塾「たくましい知性を鍛える」を担当。
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