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RBGとアンガーマネジメント

『RBG 最強の85才』を観た。
ゴールデンウィークからやってるから、
ずいぶん長いこと上映している。
思うところ、観た人みんなそれぞれに違ってあるんだろうなあ、と。

アメリカ合衆国。
85才、現役の最高裁判所判事。
RBGは、ルース・ベーダー・ギンズバーグ、本名のこと。
RBGって名前の頭文字で表現するのを
「ポップカルチャーアイコン」っていうらしい。
著名な人、というよりも、
もっと突き抜けて社会現象になっている。

「同僚の男性判事は、性差別が存在しているとは思っていなかった」
最高裁判所判事になったのは、1993年のこと。
そんな昔のことではない。

「男子の席を奪ってまで入学した理由を教えてくれ」
ハーバード大学ロースクールの新入生歓迎会で、
学部長が言い放った言葉だ。
東京大学の入学式の祝辞で、
上野千鶴子が東京大学にある性差別について
「社会に出れば、もっとあからさまな性差別が横行しています。
東京大学もまた、残念ながらその例のひとつです」
と表現して、物議をかもしたのは、今年4月のこと。
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message31_03.html

RBGから学ぶべきことはたくさんあるが、
もっとも学ばないといけないのは、
アンガーマネージメント、だろう。

母からだったか祖母からだったか、
「大声で反論すれば、逆ギレされるだけ」
のようなことを教わって、
それをずっと守り続ける。

リベラルなRBGにとって、
一番中が良かった判事は、
一番右翼の立場にいる男性判事。
それは、法律論では真反対だが、
判事としての原理原則は同じ、
人間としての魅力も認め合うから。

女性であること、マイノリティであることに対する無知と闘うのは、
いつもはらわたが煮えくり返ることだったのだろう。
アンガーコントロール、アンガーマネジメントが
彼女の成功の片隅にある。