大隈塾Bar

シェアとスモールと社会貢献

大隈塾Barにいってきた。
一夜限りのBarで、大隈塾の女子2人がカウンターにたった。

無趣味な感じのドアを開けると、
カウンター席とソファ席。
内装も古く、雰囲気は昭和のスナックみたいで、
場末感がハンパない。

場所もまたなかなかのショボさで、
有楽町線で池袋を越える、というのもそうだし、
駅と駅のちょうど真ん中、
どっちの駅からも歩いて10分ほど、
住宅街で、
こんなところにスナックつくっても、
ぜったいムリだろう、と思われる。

そんなBarに早稲田大学の学生たちがびっしりいて、
しかもまさに「ワイワイガヤガヤ」、
雰囲気ばっちり馴染んでいるというのがまたもの悲しい。

レンタルスペースだ。
企画運営した女子が、
イベントでそこのオーナーに会い、
「こんなスペースあるからどう?」
と誘われて即決。
2ヶ月かけてちょこちょこ集客し、
普通の値段でハイボールとか乾き物だしていたから、
(炭酸水がなくなって三ツ矢サイダーでのハイボールは泣いた)
きっちり利益はでている。

店の壁に貼ってあるカレンダーを見れば、
土日も含めて、すべてイベントで埋まっている。
ちなみに、今日は寿司バーになるらしい。

誰かが自分たちのやりたいようなデザインで、
連日、池袋郊外の場末を賑わしている。

学生も20代、オーナーも20代。
たがいにこれで生計を立てているわけではなく、
オーナーはちょっとした固定資本を、
学生たちはたっぷりある時間資本と、
友だちという人的資本をつかっての
スモールビジネス。
そして、立派なシェアビジネスだ。

18:00オープン、
23:00完全撤収。
夜通し騒いだりはしない。
ちゃんとうちに帰って寝て、
朝9:00からの授業に出る。

学生たちは、このビジネスであがった利益を、
台風19号の被災地域に寄付する。
社会貢献だ。

シェアとスモールと他人、社会への貢献意欲。
まさにいまの若い人たちの生き方、楽しみ方だった。