卒業式2019年9月

人生、成功するための条件

iPhone11がお披露目された。
わたしはもう、追いついていない。
わたしのiPhoneはiPhone6だ。
さして不便には感じていない。
SNSもカメラも、人より使ってる方だと思うけど、
さして不便には感じていない。
ただ、お財布機能がちょこっと貧弱なので、
買い換えようと思うけど、
それでもiPhone7かiPhone8かな。

さして不便には感じていないけれど、
上機種を使えば、それはより便利になるんだろう。

iPhoneはどんどんスペックを上げていくが、
人間のスペックは上がっていないし、
各人スペックは同じだ。
ZOZOの前澤友作も冒険家の南谷真鈴
わたしもあなたも、スペックは同じだ。

成功するかしないか、
大きなことを成し遂げるか、
何事もなく、可もなく不可もなく、
それなりの生活を送るかは、

「環境と、情報と、人との出会いで決まる」

歯科医師で自己啓発本の作家井上裕之さんはそういう。

環境と、情報と、人との出会い。
大隈塾は、毎週毎週ゲスト講師をお招きし、
講義を50分、グループでの対話を5分、
質疑応答を25分、行っている。
(オープニング5分、クロージング5分)
その90分が終わったら、
次の90分、グループワークをして、
ゲスト講師からの学びを深めたり、
自分ごと化するようにしている。

これを6週繰り返して、
学んだことをプレゼンテーションする。
完成するまでに、2度ほどフィードバックをもらう。
そして、プレゼン大会をひらき、
全員がプレゼンし、フィードバックをもらい、
勝ち残った数人が、みんなの前でプレゼンして、
みんなからフィードバックをもらう。

春学期に1サイクル、夏学期に1サイクル。
秋学期と冬学期は、このサイクルと並行して、
プロジェクトを動かしていく。
企業とのコラボプロジェクト、
スタディツアー、
食べ物や生き物、暮らしについて思考し行動するプロジェクト。

それぞれ活動のあとは、
学んだことを言語化する。
楽しかったね、で終わらずに、
学んだことを言語化する。

input
 ↓
dialog
 ↓
Q&A
 ↓
work
これを繰り返して、
output
 ↓ 
feedback
も繰り返し、
project
reflection
で仕上げていく。

受講生は、早稲田大学のすべての学部のすべての学年から集まり、
さまざまな経験をもつゲスト講師から学び、
それを対話とアウトプットで共有、共感、共鳴し、
プロジェクトで得難い体験をしながら、
自分の専門に活かせるように言語化する。

環境と、情報と、人との出会いは整っている。
タコツボにならないように、社会とのつながり、
社会人への移行も準備してきたつもりだ。

「たくましい知性を鍛える」
「しなやかな感性を磨く」
ことを意識しながら、
ときどき確認しながら、
濃密な時を過ごす。

今日は9月卒生たちの卒業式。
卒業おめでとう。