近所の小さな公園

近所の小さな公園で

にしても、暑い。
朝5時、ジョギングしてても、
湿度90%超えの中、
むわ〜、っときて息苦しい。

ホントにやるのか? オリンピック。
今さら引けないんだろうけど、
東京すごいよ、夏。

夜も暑いからなのか、
家の近くの小さな公園に夜だけいた
ホームレスのおっさんがいなくなった。
誰かが通報したのかもしれない。

そのおっさんは、もう5年ぐらいいた。
たいして迷惑でもなかった。
むしろ、いてくれて、
夜中に騒ぐ若者が、公園に近寄らなくなった。

夏も冬も同じような格好をしていたから、
見た目、夏は暑苦しく、
冬は気の毒になった。
特に、寒さがキビシイ真冬に
身体を丸くして寒さをしのいでいるのを見ると、
大丈夫なのか、声をかけたくなった。

でも、やめておいた。
なんらかの事情とか理由があって、
ホームレスになったんだろうから。

だから、毎朝ジョギング帰りに公園を通るが、
挨拶もしなかった。
そんな俗世なことはしたくないだろうし、
かかわることすら煩わしいだろうし。

禁煙の公園でタバコを吸うのはけしからんことだったが、
タバコの吸い殻は、ちゃんと回収して、
食べた弁当の空き箱やゴミもちゃんとどこかに捨てて、
公園をきれいに使っていた。

むしろ、近所の若者だろう、
食べ散らかし飲み散らかし、
タバコを吸い散らかして平気だ。
わざわざ、ゴミを植え込みに突っ込んでいたりもする。

すえた匂いもアンモニア臭もしなかった。
どこかで入浴したり洗濯したいしてたのだろうか。
小ギレイではなかったが、
そういったことでも、迷惑をかけてなかった。

亡くなったのかもしれないし、
どこか別の場所を見つけたかもしれなし、
施設に入れたのかもしれない。

人それぞれ抱えてるものがある。
排除するんじゃなくて、
それぞれを包摂する世の中にしていきたい。