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田んぼの一年 ~脱穀~

地域やそれぞれの家のやり方で異なるが、
稲は早春に田んぼの準備を始め、4月に種おろし。
6月下旬に田植え。
それからひたすら草刈りがお盆まで続く。
少しの人の手助けを得て、
すくすく育った稲は夏に花を咲かせ、秋に実りのときを迎える。
それからは稲の茎が、穂が、黄金色になるのを見守り、
11月初旬に稲刈りをする。
最初は3本から多くても8本だった稲が
最後には数えきれない数になっているのには感動だ。
稲刈りの後ははざかけといって、
竹で組んだ干し場に稲をかけてほしていく。
天気がよければ2週間くらいでちょうどいい具合になる。
そして、今回は脱穀という作業。
穂先に山ほどついた稲をできるだけ1粒ずつに分けるしごとだ。
その作業を千葉こきという道具を使ってする。
江戸時代中期ごろから使われているらしいけれど、
それまではお箸みたいな道具でやっていたといい、
私も竹のお箸で試したことがあるので、
千歯こきは当時の人には偉大な発明だったに違いない。
藁の結び目をほどき、手で持てるくらいの太さにし、
歯の間に穂先を挟んで引くとざざざという気持ちよい音とともに
稲がさらさらと落ちていく。


稲の種類によって引きやすいものと引きにくいものがあって、
葉や茎のようなごみが入りやすいものと入りにくいものがある。
大きなごみは手でのけて、かさを減らしてから米袋に詰めていく。
上の写真のお米は緑米。
黒いからの中にうっすら緑のお米が入っている。
今日は静岡県からかけつけてくれた助っ人さんも参加していただき、
みんなと一緒に思っていた以上の量の稲の脱穀を終える。
後2種類のお米の脱穀をしたら今年の脱穀作業も終了。
土曜日は今日よりは寒いらしいけど、
それまでと、当日といいお天気でお願いします!

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