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心に風が吹いたまま



ざわざわと風が吹きはじめて

2年が経っても


一向に晴れやしない。


容赦なく吹きつける風と


抵抗しようとする私


一度は飲み込もうとしても


やっぱり相容れない。



ずっと崖の縁にいて


軽いその一言が


あと一押しになり得ること。


いつでも崩れてしまえること。





何度も涙でご飯を汚したこと。


何度も夜が朝になったこと。


そんなことは吹き飛ばしてはくれない厄介な風


簡単な単語で勝手にひとまとめにされ

揶揄されて思考停止されるだけの孤独。


もうそういうの面倒だ


面倒だと思われると同時に


それ以上に面倒だとこちらも思っている。




支えてくれるものなんてなにもない


風に吹かれながらひとりで立っている。


きっとこれからも。




むら









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