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結婚・出産・子育て・女性・仕事・待機児童を考えるマガジン

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記事一覧

「男らしさ・女らしさ」押しつけも否定も違う

何かと話題になる「ジェンダーレス」「ジェンダー平等」という言葉。一見良さそうなスローガンに見えますが、性の概念や家庭を破壊しようとする支配層の思惑が見て取れる「善なる顔した悪魔」の代表格かなと思っています。連中はいつも自分たちの思惑を通そうとするときに、被害者を立てたり、何らかの茶番事件を引き起こし(監視カメラ設置誘導のための事件など)、世論を誘導していきます。被害者の気持ちを思っての優しさや、「

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子どもの純粋な夢、残酷な現実、何も言えない大人…

世の中のしくみを知るようになってから、子どもの純粋な夢やピュアな思いに対して、モヤモヤした気持ちを感じることが多くなりました。「貧困をなくすために国連(機関)で働きたい」「病気の人を助けるために医者になりたい」「人々に夢を与えるようなアイドルになりたい」…といったような類のものです。私は普段子どもと関わることはないのですが、テレビでそういうようなことを言う子を見聞きしたり、そういう思いで何かに向か

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「核家族・共働き」子育て社会の限界感

「子どもを産み育てる」という生き物として当たり前のことがこんなにも難しい時代になってしまったのか…と思うことが多い今日この頃。不妊に悩むカップルも多いし、無事に健康に生まれたとしても産まれてすぐに異物(ワクチン)漬けになり、常在菌と触れ合う機会は奪われ(過度な消毒)、周囲の人や一番大好きな親でさえも顔の半分は隠れていて表情は読み取れず、1年くらい経ったら見知らぬ施設に預けられ…これから生まれる子ど

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「週5」に縛られすぎな学校、仕事、保育園

今年は大学や教育について考えていきたいと昨年末に宣言した通り、教育関係の本などを読んだり調べたりすることが多いです。先日はオランダの教育システムって良いかも、と思い、『オランダの共生教育 学校が〈公共心〉を育てる』(リヒテルズ直子著)という本を読んでいました。ただ、今回書きたいのはオランダの教育システムについてではなく、働き方についてです。この本を読んで、オランダではより柔軟に働けるシステムが整っ

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家族が利害関係者すぎるから、縛り縛られる

前回のなぜ親は子に「勉強しろ」と言うのかという記事の続きで、今回も家族や親子関係のことを考えてみたいと思います。前回の記事では、親が子に「勉強しろ」と言うのは、将来ちゃんとお金を稼いでほしい、老後を支えてほしいといった思いが根底にあるからなのではないか、と書いたのですが、そう考えた時に、家族というのは愛だ絆だと言うけれど、結局経済的な絆というか、縛りというか、そういったものが強い集団なのだなと感じ

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子の立場からの「家庭円満」は不可能という無力感

新年早々、大荒れの我が家(笑)。コロナ騒動での家族との意見の食い違いから、私が人生で初めて他人にガチで切れるという出来事が起きました。これまで33年生きてきて、誰かに軽く怒ったりすることはあったけど、怒鳴ったり大声で騒いだり怒りを表現したことは一度もなかったのですが、ここにきて初めて殻を破ることができました(祝)。今年の個人的なテーマは「もーちょい強気に生きる」だったのですが(神に祈った)、さっそ

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子育てを変えずして、パワハラ・いじめはなくならない

前回の「世間体」とハラスメント蔓延社会 の続きのような記事になります。こちらの記事でご紹介した、『ハラスメントは連鎖する 「しつけ」「教育」という呪縛 (光文社新書) 』(安冨 歩、本條 晴一郎著)という本が私に与えた影響がとても大きく、世の中をハラスメント構造で見る癖がついてしまいました。昨今のコロナ騒動により、ドラッグストアの方々による「カスタマーハラスメント」の被害の声がネットで上がったりも

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「世間体」とハラスメント蔓延社会

日本は「世間」の圧、同調圧力が強い国だなというのは昔から感じていたことではありましたが、少し前に『世間の目』(佐藤 直樹著)という本を読み、その考えがさらに増強されました。この世の中で最大の権力は銀行家をはじめとする支配層にある…という見方もある一方で、精神的なレベルでは「世間」というのも同じかそれ以上の権力を誇っているものだなと感じます。生物としては健康に生きられても「世間」の中で生きられなくな

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どんな人が高い給料をもらうべき?

漠然とした大きな問いをタイトルにしてみました。組織で働いていると、「なぜこんな人が私より給料もらってるんだろう?」と思うことも結構あると思います。組織の内部でも、業界別、職業別でも思うことがあるのではないでしょうか。これは一人一人価値観が違うのかな、と思う部分でもありますので明確な答えは出ないでしょうが、今の社会全体の給与体系を比較してみても、何か納得のいかない理不尽さを感じる人が多いのではないか

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シングルマザーを働かせる社会の異常さ

生活保護や貧困問題に興味がある私は、2018年夏に放送されている関西テレビのドラマ、『健康で文化的な最低限度の生活』を毎週観ています。同名のコミックが原作で、新人ケースワーカーが生活保護の現場で奮闘する様子を描いた社会派ドラマです。ドラマなのでかなりわかりやすく描いているなぁとは思いますが、普段はまず光の当たらない現場、重いテーマに切り込んでいっている挑戦的な作品だと感じ、応援しています。

この

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職業・学歴より大事な生き方・考え方

私から見るとこの世界は気が狂いそうなほど虚構に満ちていて、表面的なこと、物質的なことばかりにとらわれて大切なことを見失っているなぁと感じることが多いです。特に(就活や婚活など)人を見る時に、多くの場合いかに表面的なことしか見ていないか、ということを思い知ると、その後がうまくいかなくなるのも納得というか、当たり前だよなぁと思ってしまいます。そうでなくとも、日頃の人間関係、親子関係などにおいても、相手

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親の「いい子」の基準がおかしい

ここ数回の記事では、闇を抱える子どもたちについて考えてきました。親が子どもに願望や期待を押し付けてしまうと、子どもはその期待に応えなければ愛されないと思い、「いい子」になろうとして自分を押し殺してしまったり、反対に反抗的な態度をとったりするようになると思います。親の意に沿うことをすれば褒められるけれども、そうでないと否定されたり、怒られたりしたことがある人はたくさんいると思います。それがまさに条件

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「母性喪失社会」と保健室の役割

前々から書きたいと思っていた内容をまとめてみたいと思います。ちょうど1か月くらい前に、『ルポ 保健室 子どもの貧困・虐待・性のリアル』(秋山千佳著)という本を読んでいました。記者の方が学校の保健室のリアルな現状を取材してまとめた本で、読みやすいけれども中身は非常に重く、看過できない内容だったのでご紹介したいと思います。保健室にやってくる子どもたち(中高生)の置かれた状況や、学校における養護教諭の役

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思い通りにならない世の中における優先順位

最近「世の中の人ってこんなに自己中心的な人ばっかりだっけ?」と思うようなことが多いなぁと少し悲しくなったりする時もあります。グローバル資本主義が自己中心的&エゴ丸出しな思想なので、人々の意識がそちらに向かいがちということもありますし、「引き寄せ」などのスピブームにより、願望成就や夢を叶える的な思想が流行っていることも背景にあると思います。「自分の思い通りに生きるために…」というのが人々の共通目標み

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