地元の発展に「なんか違う」感

昨日の駅前のチェーン居酒屋の多さに疲弊するの記事に関連して、今日は私の生まれ育った地元の話をしたいと思います。私の地元は神奈川県川崎市で、生まれも育ちもずっと川崎です。私の住むエリアは、小さいころはマイナーでこれといった目玉施設もなく、誰も知らない街だったのですが、今や住みたいまちランキング上位に入るほどのエリアになりました。20年前と今では、風景がガラッと変わってしまって、良くも悪くも複雑な気持ちになるものです。

地元のあたりは交通の便があまりにも良いため、どこへ行くのでもだいたい1時間くらいで行けます。羽田空港にはバスが出ていますし、成田空港へも電車で一本です。坂もなく、ちょっと歩けば自然もあり、利便性の良さや住みやすさという点では、おそらく日本一だろうと思っています。高層マンションが多数建設され、最近では子育て世帯の転入が多いようです。保育園はおそらくどこもいっぱいで入れないでしょう。地元の友人も地方へ行くことや敢えて一人暮らしをする人は少なく、結婚するまでは実家暮らしという人が多いです。便利すぎるためこの辺りを離れたくないんですね。

ここ数年で駅前に大きな商業施設が立て続けにオープンしたり、道路の工事も行われて、本当に駅前は見違えるように発展しました。今まで想像できなかったオシャレなお店もできたりして、驚くばかりです。昨日私の家の近所を久しぶりに通ったら、空き地や駐車場は次々にマンションやアパートなどの住宅になるようで、建設地がたくさんありました。まさに現在進行形で発展中のエリアなのです。

地元が発展することについて、良いとか悪いとか言うつもりはないのですが、なんか複雑な気持ちになるんですよね。確かにたくさんお店もできて便利になったし、知名度も上がったから人々に「地元ここ」と言えばわかってもらいやすくはなったのですが、手放しでは喜べないというか、「なんか違う…」感が漂うのです。それは、無名時代から応援していたアイドルが有名になって月9で主役とかやるようになると冷めてしまう感覚と似ています。さびれてた頃から地元を愛してたよ!みたいなことを言いたくなる感じ(笑)。転入者の方々をよそ者と思っちゃうとか、そういうムラ意識みたいなものは全くないのですが、昔からいた人風に振る舞いたい感覚みたいなものはありますね。地元の人にはわかってもらえると思いますが。

なんというか、どれもこれも「作られた街」感が出てしまって、巨額を投資して大きな力で作られた、悪く言えば人工的な街、という感じなんですよね。自然発生的なものではなく、巨大な資本で街を作りました、ドーン!(どや顔)みたいな。東急田園都市線の一部や港北ニュータウンあたりと同じ匂いがし始めたんですよね。別にそれらの地域が悪いとか嫌だっていうわけじゃないんですけど、でもなんか違和感がずっとありました。そういう街にはあんまり住みたいと思わないと言いますか…。

この首都圏あたりの地域の様子がわからない方にはちんぷんかんぷんな記事だったかもしれませんが、この微妙な機微を言語化している人はあんまり見かけないので、思いきって書いてみました。これからもちょっと離れたところから地元の発展の様子を見守っていきたいと思います。

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