重要なことほど「タブー」の中に

noteにも日々書いている通り、最近は思想や宗教の勉強をしたり、古代ミステリー的な歴史の謎みたいなものにも興味を持って調べたりしています。日本は特にですが、宗教に対する「タブー」感がものすごくあって、うかつに話すこともできないし、話題にしようもんなら敬遠されるような節もあるかと思います。誰も何も教えてくれないので、普通に生活している分には詳しい知識や情報を知らずに、神社仏閣を参拝したり、教会で結婚式を挙げたり、仏葬をしたりしています。また、「タブー」といえば「性」に関するタブーも相当なもので、過去記事にも書きましたが「性」に関する誤った認識が世の中を狂わせている部分というのも多々あります。

やはり「タブー化」することが支配層にとって都合が良いという事情があるのだと思います。一つには宗教のことを知られてはまずい、本当の歴史を知られてはまずいという思惑があるのでしょうね。また、「信仰心」を持たれることも良くないのかもしれません。一神教、多神教、無神論などいろいろな思想がありますが、様々な思想を出現させて対立させたり、間違った教義を教え込んで支配したり、国教を定めて信教の自由を奪ったりと、平和的でない方向に宗教が使われてきた歴史はあるのだと思います。今改めて日本の歴史と宗教の関係などを調べてみると、今まで学校で習ってきたことが大嘘だったことがわかりましたし、その多くは宗教・思想絡みのものでした。やはりそこが一番隠したい核心部分なのだと思います。

また、性については「性」のタブー感と資本主義「性」は社会の本質であり、宇宙の本質という記事にも書いたことがありますが、やはりひどく誤解されているし、抑圧されているものだなと感じます。本来、新たな命が創造される行為というのはとても神聖で、美しいものであるはずなのに、扱い方や人々の意識によっては暴力的にもなるし、人を支配・コントロールする道具にもなりますよね。現在(というかずっと)は単に欲を満たす行為、男女の駆け引きに使う行為に成り下がっているきらいがあるかと思います。宗教においても性的な行為は悪魔的であるとか、いけないものだとか、そういった教義をもつ宗派もあると思いますが、「性」の本質を混乱させることに一役買っていると感じます。

世の中高大学生くらいの年頃の方を見ていると、やはりこの「性」の抑圧みたいなものが、いわゆる特有の「こじらせ」感を生むんだろうなとなんとなく感じていて、性に対する興味や欲を抑圧されることにより、変な方向にいってしまうと言いますか、女性を犯そうとか、欲を満たすために彼女を欲しがる…的な意識につながるのかなと思ったりします。これは現代だけの問題でもなく、日本だけの問題でもなく、学生さんたちだけの問題でもなく、脈々と続く性に対する思想や社会全体に関わる問題です。あまりにもタブー感が強い話題ですし、デリケートなことでもあるので、人々の意識や認識を変えるのが本当に難しいテーマだなと感じています。

「宗教」に拒絶反応を示したり、「性」に関することは淫乱で悪魔的だと決めつけたりしてしまいがちですが、世の中で「タブー」とされていることほど実は重要なのであって、現実から目をそむけずに直視していくことも大事なんだなと、今年に入ってから特に思うようになりました。「タブー」に関して見ないままだと、世の中に対する理解も浅いものになってしまいますし、本質が見えてこないんですね。いわゆる「スピリチュアル」な教えというのは、だいたいがなんらかの宗教の教えをもとにしていますし、割と耳触りの良い部分だけをピックアップされている感があります。「スピリチュアルは宗教じゃない(だからOK)」という認識も一部あるように感じますが、やはりその二つは切っても切れない関係にあるように思います。他の人もそうしろとは言いませんが私にとっては非常に興味のあることなので、もっともっと「タブー」に切り込んでいきたいと思っています。

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