「何でも否定から入る人」にも癒しが必要

何かを勧めたり、提案したりした時に、何でも最初から否定から入る人っていますよね。私が好きなこと(自然療法とかエネルギーとか宇宙とかスピとか)は大衆受けしない分野なので、しばしばそういう場面に出くわします。だいたい否定から入られることが多いので、そういう言語を持たない人にはもう何も話さないことにしようと思っているくらいです。

私が見ていて思うのは、そういう偏見なく素直に取り入れていく人の方が、変化が早いということです。これは百発百中でそういう傾向があります。とにかく、自分自身の過去の思い込みや偏見で、よく知りもしないし勉強もしないで否定する人が大半なので、柔軟に「それもいいかも」と言って実際に試し、行動を起こすことができる人は貴重です。それはもう一種の才能とも言って良いと思います。私は自分がそういうタイプなので、人に良いと勧められたものはとりあえず説明会や体験会に行ってみたり、買ってみたり、試してみたり、食べてみたりして、そのあと自分で取捨選択するようにしています。そうすることで新たな発見もあるし、教えてくださった方も喜んでくれるので、また耳寄りな情報を教えてくれるんですね。自分に置き換えてみても、「これいいよ」と言ったものを実際に使ってくれたりする人のことを嫌いになることはないですよね。少なくとも私は嬉しく思うし、もっといろいろ教えてあげようという気になります。始めから拒絶してしまうと、そういう良いループへの道も閉ざしてしまうことになるんですね。

私も今まではそういう人がいるとイラっとすることもあったし(笑)、「本当にいいから勧めてるのに!」と思うこともあったのですが、もうそういう気持ちになることも減り、知りたい人にだけ言えばいいや、と思うようになりました。別にみんなに自然療法とかエネルギーのこととかオーガニックの食事とか勧めません。逆に、本気で困っている人、情報が欲しい人、素直に聞いてくれる人には惜しみなく知っていることすべてをお伝えしたいと思っています。始めから聞く耳を持たない人に何を言っても変わりませんからね。結局、意識が変わらないと行動は変わらないんです。今までの常識や自分の中の価値観だけに縛られている人に何を言っても時間と労力の無駄なんですよね。

「何でも否定から入る人」って、日本人には特に多いんじゃないかと思うんですけど、「自己肯定感」が低いんだろうなーと思います。どうしてそう思うかを端的に説明できないのですが、なんかそんな気がするのですね。やっぱり、何でも否定から入るということは、何でも否定されて育ってきた可能性が高いのかなと思います。「気が利く人」ほど癒しが必要の記事にも書きましたが、幼い頃の親子関係によって大部分の思考パターンは形成されているわけですから、多くの物事に対してそういう反応をしてしまうということは、自分も同じような扱いを受けてきたのかなと推測されます。「○○やりたい」と言ったら、「そんなくだらないものやめなさい」と言われたり、「●●になりたい」と言ったら、「その仕事はお金にならないからやめなさい」と言われたり、まぁ何でもいいんですけど、「ママは○○のことよく知らないくせにダメっていった…」という思い込みが形成され、そういう経験をずっと繰り返してくると、知らず知らず他人にもそういう行動を取り始めてしまうんですよ。それはその方自身の癒されていない心の傷が、そうさせてしまっているわけです。自分がされたことを相手にもしてしまうわけですね。「虐待は繰り返される」という話もよく聞きますが、それも同じ理屈だと思います。

「何でも否定から入る人」は、その人自身は気づいていないことが多いと思いますが、小さい頃の心の傷、トラウマがまだまだ癒えていない状態です(完璧に癒えている人はいないでしょうが)。外からやってくる情報(私の例で言えば、たとえば自然療法とかスピの話とか)には何の「意味」もないし、ただの「記号」なんです。その方が「何でも否定から入る」という行動パターンを持っているだけなんですね。また、今までの社会通念や常識、固定概念に縛られまくっている人とも言えますので、柔軟性に欠け、硬く、重いエネルギーを持っている状態です。その人が良いなら別に良いのですが、なんかもったいないよなぁ、と傍から見ていると思います。そういう人ほど癒しが必要なのですが、何でも否定から入るので、それすらも聞く耳を持たれないでしょうね。

もし、自分はそれかも、と心当たりのある方がいたら、周りの言うことに素直に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。そして、周りの方の発言を、すべてを肯定的にとらえてみてはいかがでしょうか。あれもだめ、これもだめ、否定、否定ばかりではマイナスのエネルギーで満ちてしまいます。調べて試して「やっぱり違った」でも全然良いわけですし、それこそがあなたの知となり肉となっていくわけです。以前どこかの記事にも書きましたが、この世界は「あなたの捉え方一つ」なんですね。同じ世界を生きているようでみんな違う世界を生きているわけです。少し見方を変えるだけで、明日から世界が違った見え方をしてくるはずです。今までの常識、固定概念、価値観をいったん捨てて、新しい視点で物事を捉えてみてはいかがでしょうか。

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