医療・セラピー業界のリピーターパラドクス

いよいよ引越し準備が本格的に始まり、段ボールにせっせと本を詰めたり粗大ごみを出したりしてちょっと疲労中(笑)。やりたいこと学びたいことは次々出てくるけれど、引越しが終わるまでなんか落ち着かない気持ちです。もっと言うと書きたいこともとめどなくあふれてくるけれど(特に夜)、なんかちょっと書ききれなくて不完全燃焼気味の部分もある今日この頃です。今日は前から書こうと思っていた、医療系・セラピー系の構造の話をしてみたいと思います。自分が何かサービスを始めようと思うと、やっぱりお客さんにはリピーターになってほしいと思いますよね。しかし、医療系・セラピー系は、本当に腕のいい人ほど少ない回数で満足させる結果が出るので、お客さんがリピーターにならないというパラドクスがあるように感じます。

今の日本は完全に西洋医学信仰なので、何か不調になったらすぐ医者、という(悪しき)習慣ができてしまっています。ちょっと熱が…と言って病院に行くとすぐに薬を出され、また○○日後に来てください、と言われる。心療内科や精神科系は一度行ったら「もう来なくていいですよ」とは言われず、帰りに支払いをする時に次の予約をしていくような仕組みのところが多いかと思います。そうして、薬漬け、薬依存人間の出来上がりです。私も以前に心療内科に通っていたころは、毎月4,000円くらいは医療費に使っていたと思いますね。毎月4,000円なら1年で48,000円です。本質的に自分が回復するわけではないものにこれだけのお金を使っていたと思うと、今はやめられて本当に良かったと感じます。

薬をやめようとしてホリスティックなクリニックに転院して保険適用外の施術を受け、1回の診察費は高かったものの、結局4か月くらい通って、それからは行かなくてもよくなりました。風邪もひかないので昨年医療費はかかっていません。一時的な出費はありましたが、ホリスティックな健康についてや身体と意識についてなど深く学べたので、長い目で見れば本当に良い投資だったなと思います。医療業界やセラピー業界、整体や整骨院などの世界にいる方に話を聞くと、人に教えたり指導する立場の人が「全部治療すると次に来てもらえないから少し調子悪いくらいで残しておく」と言っていたりすることもあるようで、その業界の闇を見たような気持ちになりました。その話をしてくれた人はもちろんそういったやり方に疑問を感じていたみたいでしたけどね。

本当は医者・セラピーは繁盛しないのが健全な社会であって、リピーターが来なくなるくらいに数少ない診察・セッションで回復させることができるのが本来のあり方ですよね。これも資本主義のなせるわざという感じで(笑)、医療やセラピーがビジネスの論理に組み込まれているからこそおかしなことになっているように思います。これからは予防医療の時代が来るようですが、予防には保険が適用できないはずなので、西洋医学領域でできることは検査くらいでしょうか。遺伝子検査とか流行ってますしね。ただ、検査は予防ではないですし、基準値とかも薬に誘導するためにあったりするんで気をつけないといけません。特に遺伝子検査は私は信じてないので受けませんがね(笑)。なんとかしてお金にしようと必死なのが見え見えです。それなら少し食べ物のクオリティを上げるとか、別のお金の使い方があるんじゃないかなと思ってしまいます。

もちろんこれは医療・セラピー業界だけが悪いのではなく、人々が依存的で「誰かに治してもらおう」と思っているからこそ成り立っているわけなので、ある意味需要と供給が一致しているだけだったりします。お互いそれで良いならいっか、と思いつつ、でもやっぱり自分は迎合したくないわけです(笑)。自分がお客さんだったらなるべく少ない時間とコストとエネルギーで回復したいと思うので、私がサービスを提供する場合はなるべく少ない回数で済むように、一回一回全力投球したいと思っています。本質的に相手のためになるような施術、セッションをされている方がもっともっと活躍していく世の中になることを願っています。

4月23日(日)オフ会やります~→オフ会・イベント情報

note過去記事一覧はこちら

ホリスティックな健康をサポートするGreen Cosmoのページはこちら

「note見た」で友達申請→村上遥のFacebook

Twitter再開しました!→Twitter

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?