結婚したいのか、好きな人と一緒にいたいのか

20代後半ともなってくるとそれなりにセンシティブになってくる結婚の話題。今の自分にはいわゆる結婚願望はなく、結婚に対してそこまで何も考えがない(どっちでもいい)感じです。パートナーは欲しいけど、結婚という形態にはこだわらなくていいかなと思っています。前回の何のために結婚するのか、夫婦って何?という記事にも、現在の結婚や夫婦に関する考えを書いていますが、今回もその続きのような記事になります。

世の中的によく言われている男女のすれ違い的なものに、「結婚したがる女性となかなか踏み切らない男性」といった構図があるように思います。「結婚してくれないなら別れる!」という女性もたくさんいるという話を耳にしますよね。面白いことにその逆はあまりなく、結婚したがるのはいつも女性の方。出産を考えるとリミットがあるため、女性が結婚を急ぐのは生物学的に言っても当然のことなのかもしれません。あとは周囲が結婚しはじめた焦りや、親に結婚を急かされたりなど、世間体的なものも大きく関わっていることと思います。

私は正直「とにかく結婚したい」という人の気持ちがわからないですし、同じように「とにかく子どもがほしい」という人の気持ちもよくわかりません。「結婚」や「出産」といった事象そのものにはあまり興味がないと言いますか、むしろ、いかにパートナーや子どもと愛のある良好な人間関係を築いていけるかということに関心があります。結婚すること、出産することそれ自体よりも、前提として大事なのは「誰と」という部分であって、焦って見誤って、合わない相手と結婚してしまうことほど不幸なことはないだろうと思っています。結婚することはそこまで難しくはないのかもしれませんが、「この人のことは一生愛し続けられる、相手も一生愛してくれるだろう」と思える相手と出会うことやそれを結婚する段階で見極めることは、実はかなり難しいことなのかもしれません。

以前に「生きている」という実感が得られる生き方という記事を書いたことがあります。心の友ともよく話すのが、「世間体で結婚するのは不幸」という話。誰かの目を気にしたり、相手のことをよく見ないで適当な気持ちで結婚してしまうと、あとあと大変なことになるよね、とよく話しています。お見合いだろうが合コンだろうが紹介だろうが職場だろうが、出会いのシチュエーションはどうでもいいのですが、とにかく自分が能動的な気持ちで「相手と結婚したい!ずっと一緒にいたい!」と思えるような相手でなければ意味がないと思うんですよね。本当に好きな相手であれば、結婚にこだわらずとも一緒にいるだけで幸せで、それだけでいいや~と思えるはずです。相手の好きなところが表面的な条件の部分にとどまっている限り、深い部分で愛し愛される関係を築くのは難しいと思います。以前にも書きましたが、自分が相手を条件で見ている限り、相手も自分の条件を見ているので、結局似た者同士、釣り合っていることになるんですよね。

パートナーと愛し愛され合う喜びは、人生において何事にも代えがたい至福をもたらすものだと思います。ただし、それは自分が条件付けの表面的な意識でいる限り、ある程度のところまでしかいかないのではないかなと感じています。結局のところ、自分の内面を見つめ直して深い意識に気づいていかない限り、愛のあるパートナーシップを築くことはできないと思います。ただ安定した経済力がある男性ならいいのか、イケメンならいいのか、実家が金持ちならいいのか…。様々な条件を取っ払ったうえで、相手を本当に愛せるのか、心が通い合うことができるのか、そういったことがやはり一番大事だと思います。「とにかく結婚がしたい」「結婚してくれないなら別れる」と思う方は、本当に相手のことをよく見ているのでしょうか?結婚相手が誰かということよりも、とにかく出産することを重視しているのでしょうか?相手男性に自分(男性)よりも、結婚に恋している女性の気持ちを見抜かれているのかもしれません。結婚にこだわって苦しんでいる方は、「結婚や出産にこだわる気持ち」そのものを見つめることが一番の解決なのではないかと思います。

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