どんなツールも使う人の意識次第

世の中全体がお金や物理的次元での実績、成功などにとらわれすぎて、内面の世界をおろそかにしてしまっていることに問題意識を感じる今日この頃。前回のもはや内面の目標しかなくなったという記事にも書きましたが、何をするにしても「どんな意識でやるか」というのが一番重要なのに、多くの方が内面を見つめる前に外側の実績を作ろうとしているように見えます。例えば自分の意識がエゴ・欲望丸出しのまま影響力を持ってしまったら、世の中に対して愛や調和とは反対のエネルギーをまき散らすことになってしまいます。

包丁は調理に使えば素晴らしい料理を人々に振る舞う最高の道具にもなりますが、一方では人を殺すことにも使えます。こんな例え話はよく耳にしますよね。インターネットやSNSにしても、普及したことに伴う問題点も数多く指摘されていますが、それはあくまで使う人の意識次第であって、適切に使う分には素晴らしい発明だと思います。「LINEいじめ」なども話題になりましたが、結局のところLINEが悪い云々ではなく、本質的な問題は人々をいじめてやろうとかハブろうという心や意識の方にあります。いくらLINEを使う時間などを制限したりしても意味はなく、ケアし見つめるべきはそういったことをしてしまう心の闇だろうと思っています。

以前に給与体系をとにかく見直すのが先決という記事を書いた時に気づいたことは、良いしくみや制度を思いついたとしてもそれを現実化できないとしたら、人々のエゴ・欲まみれの意識がストッパーになっているのだなぁということでした。公平な給与体系を作ろうもんなら既得権益で給与をたくさんもらっている人からの反発があるだろうということ。いくら子育て世帯や若者が貧困で困っていると言っても、自分たちの身銭を切って制度改革をしようとする人はいません。あらゆる面において現行の制度が狂っていて、大多数の人々を苦しめていても、そのことで甘い汁を吸っている人の「自分さえよければいい」という意識により、その制度が維持されてしまうということは多々あるように思います。この世のあらゆる組織のトップの人々は、だいたいそういった考えを持っているように見えます。

「使う人の意識次第」の最たる例がお金だと思います。お金の使い方ほどその人の意識が目に見える形で如実に現れるものはないと思います。お金の使い方には本当にその人の思想や価値観が投影されるものですよね。自分の私腹を肥やすために使うのか、自分だけがリッチな思いをするために使うのか、世の中を少しでも良くするために使うのか、家族と過ごす時間のために使うのか…。人々がどんな意識で生きて、何に価値を置いて、何にお金を使うのかによって、本当に世の中は変わってくると思います。世の中的な風潮で、セレブを羨ましがったり、旅行生活を礼賛したり、金持ちはすごいと思い込ませられたりしていますが、そんな思想にも疑問を抱いています。起業家や実業家の方などで、わかりやすく高級ホテルのラウンジや海外旅行の写真をアップしたりしている方もいらっしゃるようですが、そういうものに憧れたり羨ましがったりする心の方を見つめた方が賢明かと思います。

私はそういったセレブ暮らしみたいなものには全く関心がありません。そこそこな暮らしができたら、あとは世のため人のためになること、環境や健康に良いものを提供されている方への投資、自分の内面を磨くための投資などに充てていきたいと思っています。お金はもちろん、「時間」「エネルギー(労力)」も大切な要素であり、何に時間とエネルギーを使うかというのもその人の意識次第だと思います。包丁やインターネットなどの道具にしても、自分の限られたお金、時間、エネルギーにしても、どんな意識でそれを使うかというのがすべてです。外の世界よりも何よりもまず、自分の内側の世界の意識を整えることが、世の中を良い方向に向かわせる第一歩ではないかなと思います。

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