中間マージンをなくして、CtoCへ

当たり前の話ですが、サービスや商品というのは、原料のコスト以外に人件費、配送費、容器代、広告費などのさまざまなコストが上乗せされ、それでも利益が出るように価格設定されていますよね。100円ショップの商品やドリンクバーの原価なんて本当に微々たるものでしょう。大企業ほど広告費にお金をかけているので、商品は添加物、薬品漬けの身体に害のあるものであることが多いです。商品の価値よりも広告が重要なわけですからね。

委託などに特に多いかもしれませんが、元請、下請…の構図が多いほど、単価は上がりますよね。本当に身体を動かしてくれる人だけに払えれば、その分安く済む。コンサルや大手を通すことにより、価格はふっかけられていきます。本なんかにしても、アマゾンで買えば1日で届くものが本屋さんに注文すると数週間かかったりするのは、流通の問題ですよね。それだけの人を通って手元に届くことを見越しての本の価格設定なわけです。ですから、電子書籍が安いのは当然ですし、データなら在庫を持たなくて済むのでメリットは大きいですよね。ただし、本については、本屋さんでちらっと読んで買う、ですとか本屋さんという文化自体が根付いていることもあり、なくなることはないと思います。私自身も、なるべく本屋さんで売っている本は本屋さんで買おうと思ったりもしますが、やはりマニアックな本などはアマゾンで買ってしまいます。本屋さんで注文してすぐに届くのであれば、そうするのに、と思ったりはしますね。

本当に当たり前の話で恐縮ですが、単純に考えれば間に関わる人のコスト(中間マージン)を減らしていけば、単価は下がるわけですよね。その中間マージン持っていっている多くはお金を持っている大企業だったりします。もちろんそういうお仕事をしてくださる方がいるから、良いサービス、商品が人々に届くということももちろんあるので、その存在を否定するものではもちろんありません。しかしながら、これからの個の時代、大企業一人勝ちではなく小さな個人の共同体が手を合わせてやっていこう、という時代においては、なるべく大手の中間マージンを省いていけるしくみづくりが大切だなと思っています。

具体的に、その動きは加速していると感じます。個人で簡単にネットショップを出すことができるプラットフォームも整ってきましたし、このnoteだってクリエイターが自分で収入を得られるしくみになっています。個人と個人、消費者と消費者、つまりはCtoCのビジネスというのが、もっと活況を迎えるでしょうね。情報は「マス」から「オーダーメイド」への記事にも書きましたが、マスに押し付けられた最大公約数的欲望を満たす商品ではなく、個人のニーズに合ったものを、個人同士で売買し、中間マージンを極力省いていくことというのが、これからの方向性かなと思います。ネットショップにしても、大手に出店しようとすると、売上の大部分を吸いとられてしまいますし、広告費をかければ上位表示される、特集されるといった、完全に大企業優遇型のビジネスです。何かをビジネスをする時に、なるべく大手を挟まないこと、これは大切です。世の中を変えるのは、政治ではなく人々の「意識」の記事にも書いたとおり、買い物をする時にもなるべく個人が潤うような買い方というのは、私たちがすぐにできる心がけの一つかなと思います。

世論の方向性として、大手の方が安心、マスなら安心、という感覚があると思いますが、大手やマスというのは広告商売であり、お金を持っている企業、お店との癒着が著しい産業です。公平性なんてあるはずがないんですね。流通コストや人件費も相当ですし、広告自体が中間マージン的なところがあります。大企業はたくさんの人を雇っている分、余計なお金も吸いとられています。また、広告に惑わされない消費者の意識も非常に大切だと思います。資金力はない中小企業の方が本当に良い商品やサービスを提供していることも多いです。この世を生き抜く必須スキル=本質を見抜く力の記事とも似てきますが、本当に良いものを見極める力というのは必須です。マスに頼らず、個人同士でやりとりすることに意識を向けることで、ピラミッド社会の崩壊や共同創造の社会の現実化につながっていくと思います。

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