過去の「普通」は参考にならない

とあるインタビュー記事でとても印象に残った言葉。”過去の「普通」は参考にならない。”これは、映画『何者』の主題歌「NANIMONO」の中田ヤスタカさん&米津玄師さんのインタビュー記事を読んで印象に残った言葉。中田ヤスタカさんといえば、capsuleの活動やPerfumeやきゃりーぱみゅぱみゅのプロデュースでおなじみの超有名音楽プロデューサー。他の人の音楽を聴いて研究したりせず、自分の良いと思う音楽をひたすら作り続け、そしてそれを世の中の「普通」にしようという考えをお持ちなのだそう。かっこいいです。

今まで私も同じようなことを書いていて、既存の仕事の枠にはまらなくてOKの記事や、「こうじゃなきゃダメ」と思わなくなった他の人がやってることはむしろNGの記事などに似たようなことを書いています。今「普通」に仕事になっていることの枠に自分を当てはめて、足りないところ見つけては補って、というやり方ではなく、他の人がやっていないこと、自分にしかできないことを見つけてやっていく必要があるということ。みんながみんな中田ヤスタカさんや米津玄師さんのように才能豊かで超一流になれるわけではもちろんありませんが、程度の差こそあれ、心意気としてはその意識が大切なのではないかと思っています。他の人のやり方や周囲のニーズに迎合しなかったからこそ、二人はトップアーティストになれたということ。周囲に惑わされず、本人たちが良いと思うものを世に送り続けるというのは、かなりの覚悟と自信が必要です。自分の提供するものに対する確固たる自信が、売れるか売れないかの差なのかもしれません。

”過去の「普通」は参考にならない”というのは、非常にシンプルでわかりやすい言葉ですが、結構ぐっとくるものがあります。私たちはどうしても過去から未来へと流れる時間軸があるように錯覚して肉体次元で生活しているわけで、過去の記憶というのはしぶとく私たちの意識にこびりつき、私たちを「今ここ」から引き離そうとします。今までこうだったからこうなるだろう、という無数のパターンを抱えて、そのパターンが現実になるような世界を無意識のうちに生きてしまっているということ。だからこそこのnoteでも何度も何度も過去のパターンを手放そうと言ってきたわけですし、実際に何度も手放してきています(それでも一生かけても終わらない)。就活でダメだったから向いていないだろう、過去にこうして失敗したから今回も失敗するだろう、どうせ私なんか…とついつい後ろ向きな発想になってしまうのも、過去の記憶のパターンのなせる業です。

今までは大企業や公務員など大きな組織に勤めていれば一生安泰、順風満帆という人生を送れたかもしれません。30代でマイホームを買って、奥さんと子ども2人、幸せな家庭を築く…それで一人前と見なされるような価値観。しかし、もはや”過去の「普通」は参考にならない”わけです。世の中は本当に目まぐるしいスピードで変化しているし、変化していくのが当たり前、デフォルト。今の若者の経済状況じゃ30代でマイホームは結構厳しいし、奥さんが専業主婦なら2人の子育てもギリギリというところ。いつまでも過去の「普通」を引きずるわけにはいかないんだなぁと思いますし、それはある意味健全です。若者の○○離れという言葉もよく聞きますが、離れるというよりは単に世の中の変化による価値観の変化が起きている、もしくは占星術的な世代特徴もあって過去の若者とはそもそもの趣向が違う、ということもあります。そもそもそういうものに興味ないんだよね、みたいな感じです。

今生きている世代間の価値観のギャップはものすごくあると感じていて、私のようなアラサーと親世代の60前後くらいの価値観ってものすごく乖離があると思います。こんなに価値観の違う人々が混在する現代社会ってものすごくカオスだと思いますね。私は公務員時代に嫌な思いをしたという過去の記憶を引きずっているので、そのくらいの世代の人に対する反骨精神はすごくあって(笑)、当時の「普通」は今の「普通」じゃないから!と言いたくなる場面も多々あります。ジェネレーションギャップ感じまくりです。

ちょっと辛口、愚痴っぽくなってしまいましたが(笑)、時代とともに価値観は移り変わるもので、「普通」や「常識」なんて実体のない危ういものを気にしてしがみついているのが本当に馬鹿らしく思えます。AI台頭、これからの時代に求められるのは「新しい価値を世に生み出せる人」なわけで、そのパイオニアでもある中田ヤスタカさんや米津玄師さんがおっしゃることというのは本当に説得力があってすごく胸に響くものでした。誰もが一人一人固有の創造的なスピリットを輝かせたいという欲求はあり、それは全体に求められていること。自分のやっていることを「普通」にしてやるくらいの気概をもって、目の前のことに取り組んでいこうと思いました。

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