28歳が新卒一括採用について思うこと

昨日ネットで話題になっていた”ヤフー新卒一括採用廃止”のニュース。30歳以下の入社希望者を通年で採用する方針らしいです。私が以前勤めていた役所も確か29歳まで同じ枠で採用だったので「あんな感じになるのね」、と思いながら見ていました。役所は通年採用じゃないですし、ヤフーみたいなエリート企業じゃないのでまた全然違うとは思うのですが、同期の年齢がバラバラとか(高卒の18歳から社会人経験あり転職の29歳までいた)色んなバックグラウンドを持つ人がいるという点では通ずるところがあるかなと思います。

私が就活で嫌な思いをして、それがトラウマでコンプレックスもあるということについては、人生の底時代「就活」の深すぎる闇「大学生文化」になじめず虚無感を感じた大学時代などにも書いてきました。新卒一括採用が良いか悪いかはいろんな意見があると思いますが、少なくとも私はあまり良い制度とは思っていません。今の「就活」の在り方がイマイチだからこそ、”なぜ若者は3年で辞めるのか?”みたいなことを言われたり、ブラック企業に勤めてもなかなか辞められなかったり、別の人生を進もうとしても無職の壁が怖くて踏み出せなかったりすると思うんですよね。何度も書いてますが、たかだか22歳そこらの判断力なんてないに等しいので、そこでたまたま内定を取れた会社で60歳まで勤め上げるとかそっちの方が不自然だし、もっと雇用や採用に流動性や柔軟性を持たせた方が断然自然で理にかなっていると思います。”新卒の切符”が重すぎるからこそ、就活でダメだったら自殺したくなるメンタルになるのもわかるし、ここで人生終わった、みたいな気持ちにもなってしまいますからね。

私が就活をしていた2009年くらいのころは、まだインターンシップもはしりという感じで、1日2日くらいの短期のもの、長くても1週間くらいのものがちらほらある程度でそこまでガッツリと取り組むものはあまりなかったように思います。私は従来の説明会、エントリーシート、SPI、面接、GD(これホント意味わからなかった)…などで会社側も学生側も納得のいく就職先が決められるとは到底思わないので、アルバイトやインターン、契約社員などから入って、ある程度働いてから双方で意思確認というのがベストだと本当に思います。数回の面接で働きっぷりがどうか、人柄がどうか、なんて見抜けないです。だからこそ、採用したら実際イマイチでお荷物になり、でもなかなかクビにできないからずっと雇わないといけない…そんな人がいることに見かねた優秀な人は辞めてしまう…という負のスパイラルに陥ってしまうことにもなります。今の社会全体の働き方に限界を感じるのは、そもそもの就職の入り口がおかしい、制度がおかしいから、というのはすごく大きな原因だと思います。

柔軟な企業ほどインターンやアルバイトからいい人を見つけて採用しようとするだろうし、ヤフーのようにある程度の年齢まで平等に門戸を広げようということになってくると思います。一番初めに書いたとおり、公務員は時期こそ一括ですが年齢や社会人経験などのバックグラウンドは様々でしたので、新卒も既卒も社会人経験ありなしも(ある程度の人数枠はあるとしても)一緒くたに見られることについてはあんまり抵抗を感じないです。エリート企業の場合、本当に即戦力を求められてしまうと新卒の人には厳しいかなという気がしますね。まぁそれでも私は大学生時代に遊びほうけてろくに大学にも通わず、面接だけはったりで通ってしまうような人への反発心はあるので(笑)、そのくらい厳しい方が大学時代に気が引き締まって良いのではないかとも思います。

今ってちょうど従来までのさまざまな価値観や社会の制度、構造などの根幹が揺らいでいる過渡期で、旧態依然の組織も残りつつ、新たなムーブメントを起こす人もいつつで、本当にカオスなんですよね。一番生きやすいのは、変化や多様性に対応できる社会であり、あらゆる面で選択肢が多い成熟した社会ということ。今は世の中の変化にシステムが追いついていない状況だからこそ、こんなに生きづらいわけですし、選択肢が少ないためにセーフティネットがなく、一度の挫折による絶望感も抱きやすいです。今回の記事は不満や愚痴ばっかりでしたが(笑)、こんな時代だからこその生き方働き方について、我が身の振り方ももう一度考えてみようと思いました。

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