「使い勝手の良い若者」を卒業したい

今朝「卒業したい」というワードが頭に浮かんだので、noteハッシュタグ企画、書いてみます。私がもう卒業したいと思っているのは、タイトル通り「使い勝手の良い若者」です。私だけでなくそう考えている若者は多いのではないでしょうか。

「月給+残業代」×「年功序列」は病み組織の記事にも書いたとおり、在籍年数に応じて給与が上がるという単純構造では、やる気のある若者の意欲はそがれます。なんかこの国は本当に若者の時間とエネルギーの無駄遣いをしているとつくづく思います。若者が大企業やピラミッド組織に見向きもせず、団結して新しいことを始めようと動き出せば、世の中を変える大きな力になると思います。しかし現状、大学生などの「新しいことやってます」的な団体の多くは、それを大企業に入社するためのアピール材料としてとらえている面が否めず、資金力もないため、事業として継続していくのは難しいのだろうな、というのが私の感じる印象です。それもこれも、○○ナビなどのメディアの洗脳が奏功しているからであり、あの時期になると真っ黒いスーツを着て合説巡りやES書きに明け暮れるというのが、ここ十数年の変わらない就活の光景です(今は違うのかな、違ったらすみません)。私もその一人でしたので、そうなる気持ちはよく理解できます。

「若いうちは給料が安いのが当たり前」というのが社会常識のようになっていますが、それも固定概念であって、結婚、出産などで何かとお金が必要な若い世代の給料が低いことも、社会がうまく回っていかない要因なのかなと思います。保育園問題にしても、もし夫の給料が高かったら子どもを預けなくても済むのに、という状況の方が多いとしたら、その世代の給料が高ければある程度解決するかもしれませんよね。50代後半から60歳くらいにかけての給料が一番高いとすると、その頃にはその方々の子ども世代も大きくなっていて、孫がいたりもするわけですから、老後の貯金をしたいとしても、生活にかかる費用はそんなに多くないはずです。だからこそ、親世代の援助なくして子育ては無理という現代の金銭事情にも頷けます。生活にかかる費用は年代によって大きく異なる(子育て世代が高い)のに、給与体系は年功序列だからアンバランスが生じるのではないでしょうか。

少し話題がそれました。繰り返しになりますが、世のブラック企業やピラミッド組織で時間とエネルギーを消耗している若者の方が、全員で組織を離れて、一人一人が自分が一番光り輝く人生を歩み始めたとしたら、すごく大きなパワーになると思うんですよね。個人的には、20代でうつとかメンタルとか、その他過労による体調不良などに陥ったとしたら、その職場はずっと働き続けられる場所ではないので、休職して薬飲んで落ち着いたら復帰しようなどとは考えず(より悪化するし)、さっさと辞めてしまう、というのも選択肢として大アリだと思っています。身体はその仕事が向いていないことを教えてくれているありがたいセンサーなのです。

若い時の貴重な時間・体力・エネルギーを、安い給料でやりたくもない仕事や好ましくない人間関係に捧げてしまうのは、宇宙規模でもったいない。安い給料でこき使われる「使い勝手の良い若者」を早々と卒業し、「新しい人生を切り拓く生き生きとした若者」の人生に新たな一歩を踏み出す仲間が増えることを、心から願っています。

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