残業代なしではカツカツな若手公務員

久しぶりに公務員時代回帰記事です。若くして公務員辞めた人の体験談は貴重なのか?よく読まれているようで大変ありがたく思います。マスコミによく叩かれているので、公務員は給料が高いと思っている人もいるかもしれませんが、私の経験で話せる範囲でいうところの若手地方公務員の給料は、全く高くありません。当時の働きと給与を振り返ってみて、月に20日以上一日約8時間勤務して手取りが20万になったことはありません(定期代が出る月を除く)。私は残業したくなかったので、ほぼ毎日定時で帰っており、同期でもらえる最低額支給だったように思います。

今も私が公務員として働いていたとしても20万はもらえてないです。来年は30歳になる年ですが、それでもたぶん20万円はいかないです。公務員に限らず、年功序列&固定給+残業代という制度の給与体系の組織では、若い人はどんなに頑張っても給料は上がらないでしょう。その上がらない分を埋めるのが「残業代」です。残業が多くて大変だ、疲れる、と言いながらも、固定給が低いためにその「残業代」で生活費を得なければいけないという矛盾がそこにはあります。首都圏に一人暮らししている場合は20万以下では結構カツカツです。生活苦にはなりませんが、余裕があるとは言えないでしょう。

プライベートな時間にスキルアップのための勉強をしようにも、残業して帰りが遅くなり、休日は疲れて寝ているような生活では勉強どころではありません。やっている仕事も、単純なルーチンワークや国と市民の板挟み、内部の意味不明な決まりに振り回され、中高年の老害が幅を利かせ若者が口をはさむ隙もなく、頻繁な人事異動による停滞と変化のない1年を毎年繰り返し、やっと慣れたと思ったら何もわからない職場に異動してリセット、自分は替えのきく存在でありあくまで組織のコマであるということを痛感し、無力感を感じないために思考停止で目の前の仕事に取り組む…というのが実態です(笑)。ちょっと悪く書きすぎたかもしれませんが、内部のことがわかる人なら頷いてくれると思います。

唯一の救いがボーナスと年功序列、昇進です。日々の生活がカツカツなのでボーナスがないと生きていけません。若いうちに給料が少なくて報われない思いをしたので、その分を取り返そうと年功序列に賭けてしまうところがあり、働き続けて高い給料をもらってチャラにしたいという心理が働きます。また、昇進して早いうちから給料を高くすることはもちろんできるので、年功序列を待っていられない人は早くから出世コースに乗ればいいということになります。ヒラで残業代なしだと奥さん専業主婦で子育ては難しいくらいの給料だと思います。堅実公務員狙いの婚活女性は気をつけてください(笑)。

もうこんな仕事やだ、と思ったときに壁となるのが「公務員は転職に不利」という謎の固定概念であり「私なんてここでしか使い物にならない」とみんながみんな思っていて、いざ転職という行動に出る人は少ない気がします。転職市場を経験してないからわからないだけかもしれないんですが、公務員だから転職できないということはないと思います。それは本当に個人個人と転職先によることだからです。公務員の方は謎の「自己卑下感」「所詮公務員ですから」的なコンプレックスを抱えているように思います。真面目で優秀な方がそういった不要な思い込みを抱えているのは本当にもったいないと感じます。

またさんざん悪口を書いてしまいましたが(笑)、もちろん良い面もあります。正規職員として働くのはお勧めできませんが、非正規職員として公官庁で働くのはお勧めです。給料未払いやブラック社訓などもなく、法律に基づくクリーンな側面の魅力もあるからです。非正規職員として派遣や嘱託員、アルバイトで働く分には、副業もできるし、辞めるのも簡単、残業もなく責任も問われないので良い職場だと思います。手取りは当時の私とそんなに変わらないくらいまでもらえるのではないでしょうか。

公務員に転職したいと考えていらっしゃる方は、人生において何を重要視するかをよく考えてみられることをおすすめします。若い方は特に、給料は思った以上に少ないということを肝に銘じておいてください。でないと、期待と現実のギャップにまたも辞めたい欲求に襲われますから。今日は日ごろあまり書いたことのない超現実的なお金の話を暴露する貴重な記事をお届けしました。

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