食欲、性欲、睡眠欲と「しゃべりまくりたい欲」を制御する

人間の三大欲求と言えば、食欲、性欲、睡眠欲。そして、もう一つの大きな欲求が「しゃべりまくりたい欲」なのだそうです。このことは、江戸時代の貝原益軒著『養生訓』に記されている「内欲」の部分に書いてあります。以上が健康を損なう四大欲求なのだそうです。

確かに、人には「しゃべりまくりたい欲」がありますよね。みんな自分のことを話したくてしょうがないのです。ほとんどの人が話好きです。たまーに、「私は人の話を聞くのが好き」という人がいますが、そういう人でも絶対に自分の話を聞いてもらいたいし話したいという欲はあるはずです。

人の話を聞いて「長いなー退屈だなー」と思う気持ちは、皆さん小学校くらいの時から朝礼での校長先生のお話、などで経験済み。そして、社会人になっても結婚式での会社の上司のスピーチや友人の愚痴、その他至る所で「しゃべりまくりたい欲」の発散によるダメージというのは日々受けていると思います。

私がいま、ほとんど年上の人(50代以上とか)に囲まれて日々過ごしているということ、もともと内向的な性格ということも重なって、話題の中心になることはあまりなく、聞き役に徹することが9割くらい。ほぼ聞いてます。そして人の話を聞くことのストレスにより「人の一方的な長い話はストレスだ。自分が話しすぎてはいけない」という気持ちが強くなりすぎて、ほとんどしゃべらないという悪循環(?)に陥っています(笑)。

しゃべりまくることの害、というのは私自身日々感じており、公務員時代の会議などでも、大したこと言わないのにべらべらしゃべる人を見ると「時間限られてるんだからもっと端的に言ってくれないかな…」と思ったりしてました。私の場合「これが大切だ、肝だ」と思うことだけを手短に話したり、自分が進行役の時は、発言しない人がいないように必ず話題振りなどの配慮をしていました。一方がしゃべるということは一方が聞いているわけですから、相手の時間=命を奪う行為とも言えます。ですから、しゃべりまくる人というのは「他人から生気、エネルギーを吸っていく人」と言えると思います。そういう人は、知らず知らずのうちに人から避けられるようになるでしょうね。しかし、そのことを意識して生活している人というのはあまりにも少ない、というかほとんどいないと思います。

逆に言えば、人間のほとんどがしゃべりまくりたい人なわけですから、「しゃべりまくりたい欲」を抑えて、聞き役に徹することができる人というのはかなり貴重で、重宝されると思います。今のところ、そういった方はあまりいらっしゃいませんが、私がいいな、と思う方は聞くことが上手な方が多いです。人々の「しゃべりまくりたい欲」を満たすサービスっていうのは結構需要がありますよね。

日ごろしゃべりすぎないように気を遣っている分、noteのようなネット上で思いを発散させることができるようになり、私としてもとても良いストレスのはけ口になっているのかもしれません(笑)。読みたい人だけが読んでくだされば十分ですし、書くだけでも満たされますからね。そういう意味では、インターネットでの情報発信というのは、人々の「しゃべりまくりたい欲」を発散するための良い方法なのかもしれません。

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