「都合のいい人」を好きになる?

結婚や婚活、妊娠、出産など、アラサーともなるとそういった話題にも非常に敏感になります。前回、最良の婚活は、自分を見つめることという記事にも、昨今の婚活への話題に関する自分の考えを書いたところです。私は以前から子育てについては並々ならぬ関心があり、仲睦まじい両親のもと、たっぷり愛情を受けてあたたかい家庭で育った子どもが増えることが、世の中をよくするための最善の道なのだろうと思っています。そのためにも、両親が仲良く、深い愛で結ばれていることが理想だなと思うのですが、現実はなかなかそうなっていないようです。

前回婚活の話題を取り上げたのは、両親の愛が深まらないとしたら、その理由の一つに「結婚」そのものを追い求めるあまり、相手のことを条件で選んだり、そこまで好きではないけど世間体や年齢的なものでその人と結婚してしまったりするということがあると感じたからです。「相手は一流企業に勤務、年収○○○万、○○大学卒、○○職で、次男、長身で顔はそこそこタイプ、ドライブと映画鑑賞が趣味、やさしくて真面目。条件的には素晴らしいけれど、本当にこの人でいいのだろうかと迷ってしまう。」リアルな事情はよくわかりませんが、「条件的には良いけど、本当にこの人でいいのかな」、みたいなことって婚活に限らずよくあることなのではないでしょうか。私がもしそんな相談を受けたとしたら、「迷ってしまう」理由を掘り下げてみるだろうと思います。いくら条件はそろっていて、頭のエゴは「この人でいいじゃん」と言ったとしても、気持ちの部分(ハート)が首を縦に振らないのでしょうね。

条件で相手を見るということは、自分にとって都合が良い相手かどうかを品定めしているということです。その人とずっと一緒にいて楽しいかとか、その人がこれまでの人生を(そして今を)どんな思いで生きていて、それについてどう思うかとか、その人が産まれてきてくれただけで良かったと思えるかとか、その人をありのままに観て愛し受け入れられるかとか、あまりそういった深い部分には意識を向けない場合が多いのではないでしょうか。条件が良いから相手のことを好きになろうとしても、そううまくはいかないものです。もし、自分の本心をだますことができたように感じられたとしても、心の奥底では納得していないはずです。結婚して、自分が好きだった「条件」が崩れた瞬間に、関係は脆くも崩れ去る…そんな未来が容易に想像できます。女の人なら若さ、美貌の衰え、男性なら一流企業をリストラされたり、突然起業すると言い出したりして年収が変動するようなことがあった場合に、危機が訪れるなんてことも往々にしてありそうです。

もちろん、最初は合っていると感じていても、人間は常に変わっていくものなので、途中で様々なことが合わなくなることも多々あるのだろうなと思います。最初からそこまで予想できるわけではないし、合わない人と我慢して一緒にいることはないのでしょうが、それでも、条件や世間体で結婚した場合はうまくいかなくなる可能性が高いのではないかなとなんとなく想像します。自分にとって「都合がいい」ということと、その人と愛を育んでいきたいかというのは別の話で、やはり精神的に、心と心が深く結びついていた方が関係が強固になるでしょうし、だからこそ幾多の危機も乗り越えていけるものなのではないかと思います。

前の記事にも、妊娠から出産直後頃に夫婦の最初の危機が訪れる場合が多いだろうと書いたのですが、夫婦の精神的な結びつきがないと、ちょっとしたことで不満に感じたり、思いやりを持って接することができないのではないかと想像します。夫婦の気持ちがバラバラでは、子どもを愛情たっぷりに育てることは余計に難しいでしょうし、そのストレスのはけ口は必ず子どもになるので、子どもの情緒に不安が残ります。子どもを産む年齢を気にして婚活をする方も多いと思うのですが、「子どもができたとしてもできなかったとしても、この人と一生愛を育んでいきたい」と心から思える人を、納得いくまで探して選んだ方が絶対に良いと思います。そんな相手とでないと、ともに愛情深く子どもを育てるのはとても難しいのではないかと感じるからです。そして、そう思えるような相手というのは、どうしても自分の内側を深く見つめていくことでしか見つからない(いてもスルーしてしまう)のではないかと思います。ハートが首を縦に振るならば、むしろ頭のエゴが否定していてもアリなのではないでしょうか。人生において本当に大事なことは、ハートの声に従って決断していくのがベストだと思います。

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