「通勤ラッシュが嫌」というのは立派な退職の理由だと思う

ちょっと前ですが、東京で雪が降ったときの各駅の混乱っぷり、そして電車のこみっぷりにいい加減疲労困憊した方も多いのではないでしょうか。私は通勤ラッシュが嫌すぎて、もう会社勤めは無理かな、と思っている人間です。今もアルバイトで朝の電車に乗らないといけないのですが、早めに出てラッシュの混乱は避けています(下りですし)。それでも人が多くて、週に1~2回だけなのに正直行くだけで疲れてしまいます。自然の中でのお仕事なのでちょっと郊外、通勤に時間がかかるんですが、それを上回る貴重な経験ができるので働いています。

社会人になってからは下り通勤しかなかったので、いわゆるストレスフル通勤ラッシュではなかったかもしれませんが、それでも朝のあの時間に、あれだけの人がせかせかと勤務先や学校に向かう様子、というのは、退職して客観的に改めて見ると異常ですし、人々があの状況を普通だと思って受け入れていることに違和感を感じています。

公務員でしたので、台風や雪の日など悪天候や災害時でも働かなければならないという意識はありましたが、そういう日は区役所の窓口も空いていることが多いので、無理して行かなくても良かったかもしれません。悪天候の日に2時間かけてへとへとになってまで行ってやる仕事なんてあるのでしょうか?お店だって今の時代SNSがあるのだから、悪天候のため臨時休業します、と告知すればそれで良いと思うのですが。変に「勤勉」と言われる日本人の国民性?が生産性を下げてますし、時間と労力とお金の無駄遣い以外のなにものでもないと思います。悪天候の日はみんなで休んでエネルギー温存すれば良いと思うのです。ただでさえ働きすぎなのに、あんな天気の日まで働いてどうするのでしょう。

人数を減らしても何人かは働かないといけない、というのであれば、職住近接枠の人員が絶対に必要ですよね。その組織の人間がみんな通勤に片道1時間以上かかる人で構成されていたら、いざというとき回らないです。どんな組織においても「すぐに駆けつけられる人」が必要なのかもしれません。家賃補助や「すぐに駆けつけてもらう手当」みたいなメリットをつければ、普段の通勤も近くて楽なわけですし、名乗り出る人はいそうなものですが。役所にも似たような職員宿舎がある部署もありましたね。リモートワークがもっと普及すれば、通勤ラッシュも緩和されるはずなのですが、この凝り固まった日本社会において、なかなか実現は難しそうですよね。

そういう日にお店に人数が少なくても、寛容である人々の心の余裕も必要ですよね。心の余裕がない人は「雪ごときで出勤できないなんてけしからん!」みたいなことを思うのかもしれませんが、それはかなり老害だと思いますよ。みんなで休むというのも一種の勇気と強さではないかと思います。それによって心に余裕ができて、「許し」の心が生まれれば社会はもっと良くなるはずです。

「転勤族」というのも私にとってはなかなか酷な制度だと思うのですが、これも民間の会社ですとごく当たり前にあるようで、会社の命令により住む場所も選べないというのは結構ひどい、というか人権侵害じゃないかとすら思うのですがいかがでしょう。もちろん場所が変わるメリットもあると思うので、希望する人はすればいいと思いますが、子どもの学校の都合その他で引っ越したくない場合なども多々あるはずで、その場合は単身赴任になったりしますよね。会社の都合ひとつで家族をバラバラにしていいのかと思ったりもします。

これで私の価値観がまた一つ見えてきました。「通勤ラッシュはもうこりごり」、「悪天候の日は出勤したくない」、「会社の都合で働く場所、住む場所を決められたくない」そんなところでしょうか。でもこれって私だけじゃなくて、日本中の多くの人に共通する価値観ではないでしょうか?私はもうやりたくないことはしない(というかやろうとすると体調不良でできなくなる)ので、これを実現できる働き方を目指していきます。

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