給与体系をとにかく見直すのが先決

昨日のないのは労働意欲ではなくホワイトな職場という記事の続きのような内容になります。世の中にまともな職場がない、愚痴を言うのは簡単だけど、ならばどのようなしくみなら働きやすいだろう?、「分かち合い」が実現された社会においてはどのような働き方をするだろう?ということを考えていきたいというようなことを書きました。そうは言っても、今のシステムを抜本的にいきなり変えていくというのはなかなか難しいように思います。

以前に新しい組織のあり方 ~その3 給与体系がすべての肝~という記事を書いたことがあります。1年以上前の記事で懐かしいなと思って読もうとしたら異常に長い記事で(笑)、通常の倍の量を書いていました。よほど熱がこもっていたのだと思います。今もこの気持ちは変わっておらず、世の中の働く上での不満のほとんどは働きに見合った給与がもらえないことだと思っています。もっと言うと、雇用主の定める給与体系に納得がいっていないことが世の不満の最大の原因なのではないでしょうか。

私は働いていた時にまさにそのことに不満を感じていました。従業員は雇用主の定める給与体系に頷き従うしかなく、定められた計算式に沿ってはじき出される給料をだまって受け取るしかありません。私が不満に感じていたのは総額が少なすぎるとか生活できないとかそういうことではなく、その「しくみ」自体に関することでした。ろくに仕事をしていないように見える人(年配とか管理職とか)が私の何倍も給料をもらっている…残業しないで帰ると給料が一番少なくなる…休日出勤は実質タダ働き…プラスアルファの仕事をしても給料は一円も上がらない…なぜ?なぜ?と納得のいかないことばかりでした。

大きな組織ほど給与体系の見直しなんてなかなかできることではないと思います。小さな個人のお店、会社などであれば、ある程度柔軟に対応できる部分もあるのかもしれません。会社なり組織なり、何か事業を始めるとするときに、一番時間をかけて制度設計しなければならないのがこの「給与体系」だろうと思っていて、従来の常識などにとらわれずに、「どんなしくみであれば、従業員が本当に満足してやる気を出して最大のパフォーマンスを上げてくれるだろうか?」と思案してみるのはとても重要だと思います。しかし、多くの場合はあまり給与体系を熟考することはないのではないでしょうか。

給与のしくみに対して、すべての従業員が納得して働くことができれば、そうそう不満というものは起こらないのではないかと思っています。そういう意味でも大きな組織ほど実現は難しく、融通の利かない計算になりそうです。考え方の基本は簡単で、雇い主側が「こういう人材であってほしい」と思うような働きをしてくれる人に給料を高くするような制度にすればいいのだと思います。そうすれば、雇い主側にとって魅力的な人材が残っていくはずです。あとは、それをどのように評価して給与に反映するかが問題です。

人間は欲深いと思うのは、こういった改革をしようとしてできないのは、特に長く組織を運営している場合、既得権益者からの反発が100%避けられないところです。若者が貧困に苦しんでいる、子育てしたくても経済的に苦しい…そんなことは今や誰でも知っています。今の中高年のそれなりの役職についている人は、信じられないほど給料をもらっている場合もありますが、彼らの取り分を少しでも若者に回そうもんなら絶対に反対するのです。思考パターンが強欲支配層と同じです。結局どこまでいっても金太郎あめ。人々の意識を変えない限り解決が難しいなとつくづく思います。そう考えてみるとやはり一番のストッパーとなっているのは制度、というよりも、制度改革を許さない強欲な人々の意識ということになりますね。やはり外の世界には何もなく、人々の意識改革以上に重要なことはないのだなと実感します。

6月17日(土)オフ会やります~→オフ会・イベント情報

note過去記事一覧はこちら

ホリスティックな健康をサポートするGreen Cosmoのページはこちら

「note見た」で友達申請→村上遥のFacebook

Twitter再開しました!→Twitter

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?