結婚式で直面した「幸せ恐怖症」

今日は学生時代の友人の結婚式に参列してきました。彼女とは今でこそ1年に数回ペースで会うくらいの仲ですが、高校時代はとても仲が良かったですし、大学、社会人になってからもずっと交流がある大切な友達の一人です。結婚式は泣けるものですが、今日の泣きの入り方はハンパではなく、式でもうるうる、披露宴でもうるうる、ビデオ見てもうるうる、お手紙にもうるうる、といった感じで、涙腺緩みっぱなしでハンカチが手放せない結婚式でした。気を抜くと嗚咽をあげそうになるくらい感情が込み上げてきて、こらえるのがやっとという感じ。単純にずっと親しかった友達の晴れ姿が見られて嬉しく感慨深いという気持ちもありましたが、私の心の奥にある何かが刺激されている感覚もあり、だからこそ号泣しそうになっているのだろうと察していました。

以前にも書いたとおり、私は自分の結婚式はしたくないという思いが昔からあり、純白の花嫁姿に憧れるとか、お嫁さんになりたいみたいな、いわゆる女子っぽい願望はあまりなく、相手もいないのになんですが、本当に結婚式だけは勘弁してくれ、と思っていました。行くことに抵抗はありませんが、自分がするのを想像するだけで「無理!」と思います。今日の結婚式で、「なんでそう感じるのだろう?」ということに直面させられた気がします。

結婚式といえば、一般的には女性の幸せの絶頂を象徴するような出来事ですよね。今日の友人も幸せいっぱいで、こちらも見ていて幸せになりました。昔からのあれやこれやを知っている私としてはもう本当に感無量で、「いろいろあったけどホントよかった、旦那さんいい人そうでよかった…涙」と自分のことのように嬉しく思いましたし、その気持ちに嘘はないと誓えます。ただ、その姿を見ていて、私の中にあるダークサイドの部分にも直面することになりました。「私はあんな幸せを受け取る価値がない」という思い込みです。愛されてはいけない、幸せになってはいけない、祝福されてはいけない、美しくなってはいけない、という感覚が自分の中に強くあることに気づきました。

おそらく、その感覚を式の間中も感じ取っていたのだと思いますが、公衆の面前で号泣するわけにもいかないので、その場ではちょい泣き程度で我慢していました。家に帰ったら号泣するんだろうなーと思いながら帰宅したのですが、案の定帰宅してから1時間半くらい嗚咽をあげて泣きました。私はあんな幸せを受け取る価値がないんだー!と、生きる価値がないんだー!と思ってびーびー泣きました。自分の潜在意識の深いところにあるドロドロとしたものに直面し、普通の人が見たらビビるぐらい号泣しました。

「私には愛される価値がない」という感覚はかなり強くあり、異性と接する時にも「私のことを愛さないでね」というオーラを無意識のうちに出していたのかなと思います。数年間彼氏がいない状態ですが、それもこれもやっぱり自分の意識が現実化しただけだったということ。私が今一番幸せだと感じることは、「自分の好きなことややりたいことをやって皆に喜ばれてそれで生計を立てる」ということだと感じますが、それについても「そんな幸せを受け取ってはいけない」と深いところでは思っていて、無意識的に遠慮する気持ちがあったということ。外見面についても、「自分はブサイクである」という思い込みがあり、日々手放してはいるものの深い部分でしぶとく残っていて、人生で一番美しい瞬間であろう「花嫁姿」に対しても、「私のようなブサイクは美しくなる価値がない」と感じていたのだなと気づきました。美男美女に生まれたかったという気持ちは常にありますし、外見のコンプレックスは相当なものです。自分の写真を見たり、鏡に映った自分を見るのが嫌だった時期もあります。客観的に私がかわいいかブサイクかということではなく、すべては自己認識の世界であり、私自身が自分の美しさを認めていないからこそ、私が体験する世界も「美人は得である」「ブサイクは何を着ても無駄」という意識を投影した世界になるということです。

こうやって書くと、なんてネガティブな人なんだ!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、もちろん私も顕在意識ではそんなこと思ってません。日々自分と向き合って、深い部分を見ようとしてきたからこそ、「こんな自己否定感覚があったのだ」ということに気づけたんです。潜在意識レベルでこんなに深い自己否定が残っていると、どうしても私の人生を歩んでいく障害になってしまいます。私が自分の人生を自信を持って生きていくためには、どうしても気づいて手放さなければならない思い込みだったということです。

泣き終わった後は、深い自己受容感覚と、「無条件の愛」の感覚に目覚めてきてとても心地良い状態になりました。愛される価値のない人はいない、生きている価値のない人はいない、美しくなってはいけない人はいないということ。人をジャッジする感覚も薄れてきて、すべての生きとし生けるものを尊重できる感覚が芽生えてきました。祝福と喜びからの深い自己否定、それを経ての深い自己受容と、非常に感情が動いて、意識の変容を感じる一日でした。大切な事に気づかせてくれた幸せいっぱいの友人へ、感謝とともに祝福とご多幸の祈りを捧げたいと思います。

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