「正しさ」と「正しさ」の狭間で・・・

私は以前からベジタリアン、ビーガンの方の思想や肉食について、動物福祉などについて興味があって、いろんな本を読んだり話を聞いたりして、自分なりに考えていけたらなぁと思っていました。私自身はベジタリアンではなく雑食で、添加物などは多少気にしますが、食べ物の種類自体はあまり気にせず食べています(乳製品は苦手)。まだ調べたり考えている段階で、何かはっきりしたことを言えるわけではないのですが、いろんな立場のいろんな考え方があって、どれも納得するものはあります。

環境汚染、環境問題にも関心があるので、海のプラスチック汚染の本を読んだりもしていました。あまりに深刻なプラスチック汚染に胸を痛め、プラスチックを減らすにはどうしたらいいんだろう?と思い、「プラスチック・フリー生活」シャンタル・プラモンドン (著), ジェイ・シンハ (著), 服部 雄一郎 (翻訳)という本を読んでいたのですが、身の回りのプラスチック製品を代替する方法として、合皮製品ではなく本革製品を使おう、という提案が書いてありました。直前にベジタリアンの方の本を読んでいて、皮製品やファーは動物福祉的にどうなのかな、と考えていたこともあり、この一瞬、「正しさ」と「正しさ」がぶつかったかも…という思いが頭をよぎりました。合皮の安っぽい感じやビニール感が苦手なので、皮なら本革がいい!とは思うものの、その皮が作られるために苦しむ動物を思うと、ウッ…という感情も出てきます。

そういえば過去にもこんなことあったな、と思い出したことがあります。以前市役所に勤めていて、緑地関係の仕事をしていた時、その緑地で活動するボランティア団体の方と接することがありました。いくつかの団体が入っていた場所で、様々な思いで活動されている方がいらっしゃいました。ある時一つの団体の方が、ある木を良かれと思って伐ってしまい、それを別の団体の人が良く思っていない…といったプチトラブルのようなことが発生したことがあり、私自身「う~ん…」となったのを今でも覚えています。ある団体が守りたい生き物のためには伐った方が良かったかもしれないけれど、ある団体が守りたい生き物のためにはあった方が良かったかもしれない…両者ともある信念のもとで、良かれと思っていることをやっているのですが、なかなか思いはまとまらないものです。

動物福祉向上に積極的な方、プラスチックを減らすことに積極的な方、それぞれに「正しさ」はあると思いますし、ご本人たちは良かれと思って、倫理的に正しいと思って啓蒙活動などされているものと思います。私自身も、倫理的に生きたいという気持ちが強いタイプなので、だからこそそういった社会問題的なことにも関心が強いですし、「じゃあどうすれば?」と考えることが好きです。一方を立たせると一方が立たなくなる…ということはジャンル問わずよくあることなので、どこかで折り合いをつけなければならないものなのでしょうね。ただ、世の中にはいろんな考えや主義主張の人がいらっしゃいますが、なるべく「正しさ」の押し付け合いみたいなものはしない方がいいとは思っています。世の中をどう見るか、立場や状況などでも「正しさ」の基準は変わりますし、絶対的なものではないですからね。「どっちの言うこともわかるなぁ」という感じで、「正しさ」と「正しさ」の狭間でふわふわ漂って生きているのが、今の自分の自然なスタンスかもしれません。

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