「苦労の強要の連鎖」を止めてください

昨日のブラック新人研修を受けた方へのエールの続きのような内容です。「俺も新人のときはこの辛い研修をこなしたから、お前たちもやれ」とか「若いうちはそういうもんだ」みたいな、「苦労の強要」って連鎖しているんだなと思いました。自分は辛い思いをしたんだからお前もそうしろ、というめちゃくちゃな理論。おそらくブラック新人研修を受けた方の半分くらいは近いうちに辞めてしまうでしょうが、奴隷洗脳に強く染まった人ほど会社に残り続け、上記のようなセリフを吐く怖い先輩社員になることでしょう。誰も幸せになれない。

これは会社の上司、部下だけでなく、「親子関係」に顕著にみられますよね。親が苦労してきたとすると「子には苦労させたくない」という思いもありつつ、子が自分のしてきたような苦労をせず、らくらく自分がしたくてもやれなかったことをできてしまっていたりすると、親も知らず知らずそれを阻止したがったり、子の自由や幸せを阻むような行動に出てしまうことがあります。子は子で「幸せになってはいけないんだ」「苦労しないと幸せにはなれない」「我慢して親の言うとおりにしよう」という思い込みや価値観が生まれてしまったりして、自ら苦労、我慢を選ぶ人生を送ってしまったりもする。先輩社員からの連鎖もあり、親子関係からの連鎖もあり、さらに日本人の集合無意識的に「我慢や苦労は美徳である」という価値観が相当深いので、なかなか抜け出すのは難しいですね。

学生時代の部活動についても同じようなことが言えそうです。最近になって、日本のスポ根的な部活動はおかしいんじゃないか、という世論もよく見られるようになってきましたが、私も同意見。ちなみに私はスポーツや勝負事、勝ち負けというものに興味がなく、勝つことを目標としてモチベーションを維持することができないし、スポーツ自体が好きではありません。中学では合唱部、高校では音楽部に所属しており、それぞれコンクールに出るような本格的なものではなく、文化祭で発表程度の部活動でした。先輩にしごかれたり、土日も朝から練習、みたいなそういう過酷な(?)経験はありません。ですから、部活動の実態というものがよくわからないのですが、これも否定しにくい空気というか、「部活動の厳しい練習→大会に出る→勝っても負けても青春だ」みたいな感じで、過剰に美化されている感じはします。実際に厳しいところだと体罰問題とかいじめまがいのこともありそうですし、熱中症寸前までやらせて救急車とか吐くまで運動とか、「ちょっと度を越してるのでは」と思うのですがいかがでしょう。いわゆる「体育会系」って奴隷洗脳の極みですし(軍隊みたい)、結局そういう「体育会系」の方は奴隷労働になじみやすいから大企業で好んで採用されますよね。完全上下関係の縦型組織に慣れているから、なんの疑問もなく働いてくれますからね。

体育会系でも「苦労の強要の連鎖」は脈々と続いていくのだろうし、日本の至る所にそういう文化(悪習)は見られます。スポーツを否定するわけではないのですが、好きで入った部活動なのに朝も放課後も休みの日も拘束されて、厳しい先輩の顔色を伺って生活しないといけないなんて、スポーツ嫌いになっちゃいそうですし、私にとっては苦行でしかないのですが。なんでもっとこう、「楽しさ」とか「ほめてポテンシャルややる気を引き出す」みたいなことに意識を向けないのだろう?と思ってしまいます。それもこれも日本人全体が劣等感やコンプレックスの多い人々であるということ、自分は無力で一人では何もできない、そして誰かに依存しようという意識の表れなのではないかと思います。

「苦労の強要」は一見美徳のようで、人々の自己肯定感を下げる無限のループの第一歩です。みんなの自己肯定感が低いから「先輩」ってだけで過剰に偉そうにするし、それが許される雰囲気が生まれる。次の世代、次の世代へと劣等感を植え付ける連鎖が続いていきます。自分に自信があって心に余裕があれば、他人や後輩に苦労を強要したり、いじめたりする気持ちにはならないはず。「苦労を強要」されそうになったら、それに甘んじず、あなたで連鎖を止めてほしい。そうしていかなければ、ずっとずっと連鎖は続いていきます。連鎖を止めるためにも、こういった心理系の学びや、パターンを解放するようなフラワーエッセンスの摂取は有効と思います。多くの方が「苦労、我慢は美徳」という価値観から抜け出すことが、一億総病み社会を脱するカギなのです。

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