親から援助・親と同居は恥ずかしい?

世の中の数ある思い込みの中でもかなり根深く人々を苦しめているのが、「社会人になったら親から自立すべき」「親から援助を受けるのは恥ずかしい」といった固定概念だと思います。私も以前は世間の常識に染まっていたのでこのような感覚を持っていたのですが、今はそう思っていません。実際、私自身が仕事を辞めてからまともに働く気がしなくなり、親から援助してもらって生きている身であるということもあります。世間的にこの概念がかなり強く、「実家暮らしは甘えだ」「親のすねをかじるなんて」などということを言う人もいらっしゃるようですが、「まぁ言わせとけばいいや」というくらいに受け流しています(笑)。

世の中にはいろんな人がいて、それぞれの事情があるので、他人がとやかく言う話ではないのはもちろんですが、それにしてもこういった固定概念は社会的に根深くはびこっているように思えます。親に金銭的余裕があるのにもかかわらず、子の方が「親に甘えるわけには」といって、何でもかんでも自分(たち)でなんとかしようとするケースもあれば、親が絶対に援助なんかしないと言っているケースもあると思いますが、いずれにしてもそんなに頑なに拒むことでもないよなぁと私は思ってしまいます。

こと子育て世帯に関しては、子育て世帯の親の援助(金銭的にも身体的にも)が受けられるのであれば受けたらいいんじゃないの、と思っていて、もし、金銭的に援助が受けられればお母さんが働かずに子育てに専念できるのであれば、それがベストではないかと感じています。以前に目指すのは「働かなくても子育てしやすい」社会という記事を書いたことがありますが、本当にベストなのは公費の子育て支援額が増えることだとしても、しくみがそうならない以上、可能な限り親世代から身内内でお金を援助することでも構わないと思っています。私たち若者と中高年のそれなりの地位にある人との給料は比べ物にならないくらいの差がありますが、それを埋める意味でも親世代から援助を受けることは恥ずかしいことでも何でもないんじゃないかなというのが私の考えです。

一人暮らしや実家暮らしの選択についても、様々な事情があるので何とも言えないのですが、両方を経験してみて思うのは、実家暮らしが合理的で何の不便もないのであれば、無理に一人暮らしをする必要はないし、家族が仲良く暮らすことに何の問題もないどころかむしろ望ましいくらいだ、ということでした。本来家族は仲良く助け合って暮らすものであって、家庭内の家事を分担したり、金銭的にも協力し合って生きていくことは当たり前のことなのではないでしょうか。ただでさえ給料に対する家賃の割合が狂ったくらいに高い日本なので、実家暮らしは非常に無駄のない生き方のように思います。何でもかんでも自分(たち)だけで無理に頑張る必要はなく、家族と良好な関係を築き、助け合って生きていくことが本来的で望ましいことなのではないでしょうか。

note読者様はご存知の通り、私自身は「分かち合い」や「助け合い」の社会を理想とする考えを持っています。まずは身近な半径3m以内の人々の間で、一人一人が「分かち合い」や「助け合い」の意識で生きていくことが大切なのではないかと思っていて、その輪が周囲に広がっていくと良いのかなぁと漠然と感じています。時には厳しくすることも必要かとは思いますが、「困っている時はお互いさま」の精神もやはり大事です。ただでさえ荒んだ世の中で、「見渡せば敵」かのような風潮もある中で、家族にも頼れないとなると相当生きるのが苦しくなります。そうすることでお互いに幸せに暮らしていけるのであれば、そんなに自分にも相手にも厳しく生きなくて良いのではないでしょうか。「親子間援助」に対する思い込みをなくしていくと、随分と生きやすくなることと思います。

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