「少し、ある!」の視点で生きてみよう

昨日のnoteオフ会の記事を書いていて思い出したことを書いてみます。中学時代の塾での英語の授業で印象に残っている話です。あれは中2か中3か?そのくらいの時でした。「little」と「a little」の違いについて、先生が黒板に絵を描いて説明しようとしていました。コップに水が3分の1くらい入っている絵を描いて、「この絵の水は”little"か”a little”か、どっちで表現すれば良いでしょう?」と生徒に聞きました。優秀な方揃いのクラスでしたが、みんな「うーん?」と悩み、半分より少ないからlittle?いや、それなりに入ってるからa little?とそれぞれの意見を述べていました。

正解は、主観によるんですよね。「少ししかない」と見れば「little」、「まだまだ少しある!」と思えば「a little」になる。つまりはその人がどうとらえるか、ただそれだけなんです。先生の説明を聞いて、そういうことか~とみんなで納得したのをよーく憶えています。それからは一度も「little」と「a little」の違いを忘れたことはありません。当時の塾での学びがその後の私の英語力の基礎にもなっていて、仲間と切磋琢磨しながら熱心に勉学に励んでいたことを懐かしく思い出しました。

ものごとはすべて自分がどうとらえるかだけであって、「一人しか来なかった」と見るのか、「一人来てくれた人がいた!」と見るのかは、完全にその人次第です。そこから湧き上がる感情も、もちろんその人次第。人生そのものであっても、無い物ねだりで不満たらたらで生きるのか、ある部分を見て歓びに満ちて生きるのか、それはその人の意識によって決まるということ。このことは、私が最近よく言っている「数字に惑わされるな」というメッセージと関係しています。内容、価値、質を軽視して、数字に取りつかれた瞬間に、エゴの肥大が加速していくのです。数字を追い求めると感謝の気持ちを忘れてしまいます。「早く」と「もっと」の呪縛は、人々を豊かにするのではなく、苦しめるような思い込みなのですよね。

必要以上に「早く」と「もっと」を追い求めてしまうのは、自分を信頼していないということです。「必要な人、お金、時間(など)」はいつも十分にあるのだと完全に信頼することで、エゴの呪縛から逃れることができます。その意識になるのは、エゴが強い人ほど難しいことでしょう。自分で何とかしようとすればするほど、空回りしてうまくいかなくなる経験はどなたもあるのではないでしょうか。自分でこうなってこうなってこうなるといいな…と考えたことがその通りにならなかった経験がある人も多いでしょう。今の私は具体的な目標や計画は立てないことにしていて、「もう必要なことは何も考えなくても起きるからただ気楽に生きよう~」と本気で思えるようになってきました。

どう考えてもエゴで生きるよりハートで生きる方が楽で楽しいです。自分に嘘をつかない、本音に正直に生きる、相手を尊重する、あらゆる存在に感謝して生きる…誰であってもそのスピリットの本質を持っていて、一時的にエゴが強くなってしまうのは、ここまで生きてくる過程で誤った思い込みや固定概念を植え付けられてしまったから、ただそれだけのことです。そして繰り返し申しているように、その思い込みのほとんどが幼少期に作られるということ。その思い込みや固定概念から解放されるための癒しの作業の過程をnoteに書いてきたとも言えます。

物資的に豊かな時代に生まれた有難さの記事に、『この世界の片隅に』という映画を観た時の気づきを書きました。今の時代は(目に見える形での)戦争中ではなく、食べ物も豊富にあり、水道・ガス・電気が当たり前にある住まいがあり、駅の公衆トイレにすら温水洗浄便座がついているという…そんな豊かな時代に生きているのだという自覚を新たにしたんですよね。ようやく、衣食住が満たされ、本来のスピリットを輝かせてハートで生きることができる時代になり、そして幸運にもそんな時代に肉体を持って生きている。いつも「little」の視点で生きていては、「そんなの当たり前」の一言で済んでしまうことも、「a little」の視点で生きることで、有史以来稀有な時代に生きているということ、たった一人の読者の方に読んだ感想を直接聞かせて頂けること、身近な人の意識が少しずつ変容していくこと…どんな些細なことも「ある」と感じて感謝して生きられるようになります。すべては意識。意識が変われば行動が変わる、一人の行動が変われば世の中が変わる。一人一人が大切なかけがえのない存在であるという意識を持ち、ハートを活性化させて生きられるようになったとき、その分母が多いほど世の中は大きく動いていきます。私の肉体の命があるうちに、そんな世の中の転換期をこの目で見て味わってみたいと思っています。

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