「セルフブランディング」と「本物感」

組織を離れ、いざ個人事業主、フリーランスでやっていこうと思うときに、ふと一度は頭をよぎる「セルフブランディング」について。「やった方がいい派・肯定派」と「別にしなくていい派」「違和感派」など、結構感じ方がわかれる言葉なのではないでしょうか。私は「別にしなくていい派」なのですが、「フリーランスで生きるならブランディングは必須!」みたいな記事とか本とか見ると、そうなのかなぁ…と一瞬心が揺らぎます。

ブランディングについて、以前から購読している高城剛さんのメルマガに元気づけられたことを思い出したので一部引用します。(2016年2月12日vol.243 part2)

また、僕はイメージタレントではありませんので、セルフプロデュースやブランディングはほとんど意味がないように思います。大切な事は、その人が本物であるかどうか、良い仕事ができるかどうかだけじゃないでしょうか。特に本物とは、自分自身に打ち勝つことを意味し、例えば、表層的に取り繕うようなことを行わないことです。イメージは一瞬にして壊れますが、イメージに依存せず自立していれば、どんな逆境でも必ず道は開けます。あえていえば、仕事をご一緒する人たちの僕の評価は、「逆境やピンチに圧倒的に強いこと」で、だから、時代に危機が迫ると忙しくなるのです。平和な時には、遊ぶに限りますね。

いつ読んでも心に響きますね。本当にすごい人はすごいアピールしないの記事にも同じようなことを書いてますが、キラキライメージとか私すごいアピールとか毎回自撮りブログとかやっぱり苦手で、それだけがブランディングではないと思うのですが、世間的にブランディングとはそういうものだと思われてますよね。高城さんの言うように、「大切な事は、その人が本物であるかどうか、良い仕事ができるかどうかだけじゃないでしょうか。」という一文にすべてが集約されており、過度なイメージ戦略や大したことないのに経歴アピールみたいなことするのってかえって虚無感を感じてしまうんですよね。

次の文もかっこよくて、「特に本物とは、自分自身に打ち勝つことを意味し、例えば、表層的に取り繕うようなことを行わないことです。」とおっしゃっています。「自分自身に打ち勝つ」というのは具体的には、自分の弱さや至らない点などを素直に認め受け入れること、それを向上心につなげること、批判の声に屈さないこと、そして自分を批判する人を批判しないこと、といったことを言うのかなと思いました。「本物」は自分の弱さやダメさ加減を認めた上での絶対的な自分への信頼と自信を持っているように感じます。そのためには日ごろの瞑想や内観により自己をクリアにし、「調和」に向かうことが不可欠なのではないでしょうか。

就活で説明会などに行っても、会社の良い面しか説明してくれませんし、完全なるイメージ戦略、広告戦略です。就活生も自分をアピールするように教育され、茶番同士の面接が繰り広げられます。表層的なものにはなんの価値もなく、高城さんの言うとおり「イメージは一瞬して壊れ」るのだと思います。自動車メーカーの不正もパナマ文書もそうですが、イメージを壊すのは本当に一瞬で足りるものです。表層的なイメージを維持することにエネルギーを割くことの無意味さと言ったらないと思います。結局は「本物であること」「本質がわかる人に支持されること」「自分の価値を高め続けること」が大事ということになり、ブランディングのHow toを学ぶ暇があったら、自分の提供する価値を高める学びに当てた方が良いのではないかな、と感じます。

もちろん考え方は人それぞれですので、セルフブランディングセミナーに行ったりして、刺激を受けるのも良い経験になると思います。ルイトモの法則で、そういうのがお好みの方はそういう方で集まると思うので、同じ思いの方と楽しく過ごせるのではないでしょうか。私は行きませんが…。

私の場合イメージ戦略はないので時間はかかるかもしれませんが、地道にコツコツ積み上げて安定的な土台をつくり、自らの価値を高めながらじわじわ少しずつ世の中に芽を出していくことを目標に、毎日何らかの情報発信、勉強をしていこうという決意を新たにしました。

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