組織は同じこと何年繰り返しているのだろう?

先日公務員時代の友人と話す機会があり、またも働いていた当時のことを思い出して、タイムスリップしたように感覚が蘇ってきました。改めて組織というものがいかに不条理で、変化を好まない、その場しのぎの形骸化したものであるかということを再認識しましたね。

私が在職していた当時、とある課題に対して検討するプロジェクトがあったのですが、課題点を整理し、ある程度まとまった形で提案をプロジェクトにあげたにもかかわらず、まともにとりあってもらえず、日の目を見なかったという役所人生でも1、2を争う不条理な出来事がありました。当時24歳くらいでしたが、考えていることは今のそれと変わりがないので、今振り返ってもそれなりに整理されたものができていたと思っています。そして、最近その友人に聞いて驚いたのが、4年後の今になってもほぼ同じ内容のプロジェクトが開催されていて、全然まとまる気配がないらしいということです。「え、まだ解決してなかったの?何やってんだろあの人たち」と本気で思いました。悪口みたいなことは書きたくないのですが、本当にびっくりしたので書いてしまいました。

今年も同じプロジェクトをするそうなので、1年の予想の流れを書きたいと思います。4月に人事異動がありすべてがリセットされる。昨年度からいた人を中心にプロジェクトが開催されるが、プロジェクトの目的や課題の把握に夏ぐらいまでかかる。仕事にも慣れた夏ごろから検討開始するが、夏休みや予算編成の時期と重なり、議員対応系の仕事も入って後回しになる。冬頃からようやく「上の人に成果を報告しなければいけない」と思った人々がある程度の結論を出そうと動き始める。年度末頃に上の人に説明するも、何が問題かが良くわかっていない上の人の鶴の一声によりぽしゃる。そして4月に…(以下繰り返し)。

おそらく、こんなことを私がいたころから繰り返しているのだろうし、これからも繰り返すのでしょう。いくら真っ当なことを言ったところで取り入ってもらえないのです。誰も本気で解決しようと課題に取り組んでいないのですから。取り組んだところで最後は上の人の鶴の一声ですべて無駄になるのですから。真っ当なことを言えない、言わせない雰囲気の組織にいる無力感は並大抵ではありません。

若者や女性を中心に、このような無力感で苦しむ人はたくさんいらっしゃることと思います。そのお気持ちは痛いほどわかりますし、早く解放され、その「本質的なことを見抜く力」を発揮し、「真っ当なことを当たり前に言えて実現できる環境」に身を置いてほしいと心から思います。まだまだ今の中高年世代が現役の時代は続きますし、今は熱い思いを持っている人も組織に染まると老害化してきてしまいます。場所が変われば、その素晴らしい能力、考えを発揮できる可能性は十二分にあるわけです。今の環境を絶対視せず、もっと広い大局的な視野で人生をとらえ、自分自身の人生を創造していかれる方が増えることを心から願っています。

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