「無職期間」を認めない風潮の洗脳

ここのところ内省的な記事が多かったのですが、また社会派の内容に。昨日の現状に「満足すること」と「甘んじること」の記事にも書きましたが、結局現状に「甘んじてしまう」のは、自分の内面と向き合う恐れ、変化への恐れがあると書きました。そして、「変化への恐れ」の中にはどうしてもお金の不安や、仕事があるのか、無職になる不安などがあると思います。仕事面に限らず、様々なことに対して「変化への恐れ」はあると思いますが、職業、仕事を例に考えてみますね。

「今の仕事に不満がある、やりたいことじゃない、ちっとも楽しくないしストレスフル」と思っている人が、じゃあ好きなことややりたいことをやって生きていこうかな、と考えようとするときにまずぶち当たるのが、「好きなこと、やりたいことがわからない」の壁です。今の仕事は違うってわかってるけど、好きなことややりたいこともわからないから何やって良いかわからない、という段階。「悩まずやっていること」の持つ意味の記事にも書いてますが、好きなこと、やりたいことというのはそう遠くにあるわけではなく、近くにあるものです。誰に頼まれなくてもやること、好きで時間を忘れてやってしまうことなどを振り返ってみると良いかもしれません。

そしてやりたいことはこれかもと思った時にぶち当たるのが、「でも仕事にはできないだろう」の壁。最初から今時間を売って得ている給料と同じ分を得ようとすると「無理」って思う気持ちはすごくわかります。仕事を辞めたいと思う人が陥りがちなこととして、「辞めた後すぐに今と同じ給料を得ようとしてしまう」ということがあると思います。私はそれをせずに、10月で仕事辞めてから今まで貯金食いつぶしたり、週1くらいでアルバイトする程度にして、自分のやりたいことへの勉強や投資をしてきました。あの時11月からまた公務員と同じ水準の収入を得ようとしたら、手っ取り早くOLになるしかなかったはず。そうしたらまた同じことの繰り返しで、仕事に追われ勉強する時間もなく、ストレスフルな日々を過ごしていたことでしょう。そこでいったん収入が減る「恐れ」、定職のない「恐れ」を乗り越えたからこそ、「ストレスフリーで毎日楽しい♪」という今があるのかなぁと思っております。

世間は「無職」への風当たりが異常に強いと感じます。何か好きなこと、やりたいことを本気でやっていこうと考えたら、準備期間や勉強する期間が絶対に必要だし、働きながら準備もできるけれど、やはり時間の制約がかなりありますよね。やりたいと思っていない仕事をしながらだと、エネルギーが分散して現実化が遅くなるし、ストレスを抱えながら生きることには変わりがない。転職サイトのあおりや世論的にも「無職期間があると転職は不利」というよくわからない言説があったりします。とにかく「あなたは無価値であり、雇われることでしか生きられない。雇われるためには無職期間は不利」と洗脳してきますが、転職産業=広告産業であり、一人決まるごとにマージンが入るという単なるビジネスのために言ってるだけですから、あなたの人生はそんな広告に左右されなくて大丈夫です。やたらと不安をあおってお金にしたいだけなのです。

無職期間をどう過ごすかというのはとても大切ですね。とりあえずお疲れだと思うのでゆっくりしてほしいということ。そして、やさぐれてパチンコやお酒に走るなど、余計に虚無感を感じるようなことはせず、自分の価値や自己肯定感を高めるために「お金」と「時間」と「労力」を投資する大切な時期と思って、楽しみながらできるだけストレスフリーで過ごされることをおすすめします。たかだか何回かのES、面接で決まった会社に22歳から60歳まで働き続ける方が不自然だし、難しいと思います。いったん外に出て、自分の人生を見つめ直し、再構築する時間は絶対に必要です。世間の風当たりが強い「無職期間」ですが、この時期の過ごし方でその後の現実化のスピードや自分の価値が何倍も違ってきます。世間の常識に惑わされず、ご自身の人生を切り拓いていく人がこれからどんどん増えていくことでしょう。個人個人が自分の価値、能力をいかんなく発揮できる社会こそ、来たるべき「共同創造」の社会なのです。

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