時代の過渡期の身の振り方について

インターネットの普及もあってか、今の時代ほど多様な価値観が交錯する時代もないのではないかと思うくらい、カオス、混沌のさ中にいるなぁと感じることが多いです。ホントにぐっちゃぐちゃ。まさに時代が変わる変容期に突入したのだなぁと感じます。古い価値観に縛られている人と、今までとは違う価値観を持つ人が混在していて、訳がわからない状態ですね。

例えばかの有名なイケダハヤト氏は新しい価値観を提唱する方の代表例ですね。彼は物書きですので、出版業界、ブログ、ライターなどに関する記事が多いですが、「出版はオワコン」のような発言もあり、面白いなぁと思って見ています。確かに出版不況と言われて久しいですし、実際に本や雑誌の売れ行きもどんどん下がっていっていることでしょう。ただ、やはりまだ人々の多くは本屋さんに立ち寄りますし、本屋さんやネットで本を買い、ブログなんて読まない人の方が多いと思います。彼も本を上梓していますからね。ネットで個人がコンテンツを売れるプラットフォームが整い、土台はできてきましたが、出版、紙の本、雑誌の文化が廃れることはなさそう、というのが肌感覚です。ですから、この過渡期においては、本を出版することも、ネットで個人でコンテンツを売ることも、両方に対応できる柔軟さが必要ではないかと思います。

あと、最近よく話題になるのが人工知能(AI)について。よく「●年後、AIにとってかわられる仕事10選」みたいな記事もありますが、確かにAIによって人々の働き方が変わっていくという可能性は十二分に考えられます。スマホやタブレットの普及により人々の生活や働き方が大きく変わったことを教訓に、AIが普及することを見越した、過渡期ならではの身の振り方というのがありそうです。ある程度時代を先読みして行動しておかないと、ゆくゆく自分が苦しむこともあります。AIには絶対にできないであろう、人間しかできないことというのは何か、思いをはせてみるのも面白そうです。ただ、私もAIについては不勉強すぎて、本当に何ができるようになるのかなど、よくわかっていないのですが、今から動向に注意しておく必要は感じています。

以前からもお話ししている資本主義やピラミッド組織についても、未来永劫こんな体制が続くとは到底思えませんので、今から対策を考えておく必要を感じます。お金を稼いで「脱お金」に投資するの記事にも書きましたが、財政破綻の可能性がなきにしもあらずなこの日本において、お金に関する自分の価値観をよりクリアにすることが大切かなと思っています。お金とはなんなのか、しっかり正体を見極めておかないと、いざ経済パニックに陥ったときに、ひどく振り回されることになりそうです。お金を単なるエネルギーであると見ることができるか、それによっても今後の生き方が変わってくるはずです。

これからどんどん時代は移り変わっていくでしょうね。大企業の経営も厳しいところが多そうです。大企業は安定、公務員は安定という時代ではなくなりました。一番の「安定」というのは、終身雇用ではなく、「時代の変化に対応できる柔軟性」であると思っています。そして、「ぶれない自分軸、価値観をしっかりと持つこと」それこそが心の安定なんですよね。とにかく「自立・自律」心が大切なんです。この過渡期においては、かたくなに一つのことにしがみついたり、執着したり、動きが鈍いようでは、どんどんおいていかれます。今までの価値観も気にしながら、新しく起こりつつある変化にも敏感になる。それこそが一番の自衛であり、安定なのだと思います。

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