「お気に入りの組み合わせ」が新しい価値を生む

昨日は実はネイチャーゲーム(HP)という、五感を研ぎ澄ませて自然と遊ぶというアクティビティのイベント下見に行っていました。この間、先月の「もやさま」をご覧になった方は紹介されていたのでわかるかもしれません。目隠しして歩いて葉っぱや木に触れたり、ただ静かに座って聞こえる音に感覚を研ぎ澄ませてみたり、普段何気なく見過ごしている自然と心を通わせられる、大切さを感じられる、そんな楽しいゲームをやっています。その会で中心となってやられている方は私よりも年上の方ばかりで、「私若いな」という感じ。イベントの対象者は基本的には子ども連れのご家族なので、どうしても子どもが楽しめる内容を、という視点でイベントを組み立てる感じになります。

私がネイチャーゲームをやってみて、これは子どもがやっても楽しいけど、何より自然から遠ざかっている大人こそこういうゲームを通じて自然とのつながりを取り戻すことが必要かなと思ったんですね。アクティビティを通じて人々と交流する中で、人とのつながりを感じたり楽しさを共有する時間というのは、会社と自宅の往復ではなかなか得られないし、子どもがいたらこういったイベントに触れる機会はあるけれど、独身の間はそうもない。実際、一般的な独身の若者がどこで何をして遊んでいるのかというのは私もよくわからないのですが(私はたぶん「普通」ではないので)、こういうアクティビティはまずやってないですね。やっている人が少ないし、触れる機会がありませんからね。

親子向けにイベントをするのもとても大切ですし、やっていきたいことの一つではあるのですが、私が問題視していることの一つ、大人のメンタルヘルス問題についても、ネイチャーゲームを通じて何かできないかと考えています。百聞は一見にしかずで、体験したら誰もが面白いと感じてくれる自信はあるのですが、なかなかどういう切り口でやっていけば関心を持ってくれるだろう?と考えどころではあります。その工夫もまた楽し、という感じですが。

また、私は自然療法についても今後ワークショップの開催やコンサルテーションなどをやっていきたいと思っているのですが、ハーブ、アロマなどとも組み合わせて、ネイチャーゲームの良さを伝えることはできないかなぁ、そういうワークショップがあったら楽しそうだなぁと思っています。自然療法が好きな人は自然派な人が多いから絶対楽しいと思うんですよね。私の周りの自然療法好きな人にネイチャーゲームの話をする人はいないので、まずは私がいろいろ考えてやってみようかなと思案したりしています。

こんなようなことを昨日仲間の方と話したりして、考えを整理するにつれて、その人個人が興味のあること、「お気に入りの組み合わせ」が個性となり、新しい価値を生むということはあるなぁと気づきました。毎日のように言っていますが、これからは「共同創造の時代」なので、人と人との価値を組み合わせることも大切ですし、「異分野の価値」を組み合わせることももっともっとできる時代になるのかなと思います。そもそもあらゆることに境界なんてなく、人が勝手に「仕事とプライベート」とか「あの団体とうちの団体」みたいに分けているだけですよね。役所は縦割りだ、とよく揶揄されたものですが、社会全体縦割りみたいなものです。他に良いものがあっても可能性に心をひらけなかったり、良いなと思っても行動に移せなかったりするのは非常にもったいないんですよね。

どんなことに関してもそうですが、「ネイチャーゲーム×メンタルヘルス」とか「ネイチャーゲーム×アロマ・ハーブ」とか切り口は無限大にあるわけで、それは私の「お気に入りの組み合わせ」の個性だと言えます。その組み合わせは人それぞれ無限にあって、お気に入りを融合していけば新しい価値が生まれる、しかもどっちも好きなことだから全く苦にならないというおまけつき(笑)。アロマやハーブに興味があってワークショップに参加した人がネイチャーゲームにも関心を持ってリーダーの資格を取るということもあるでしょうし、他の人が異分野に触れるきっかけにもなりますよね。それをうまくやっていくためには、思い込みをなくし、あらゆる可能性に心を開くこと、柔軟に組み合わせられる発想力、創造力が欠かせません。これは会社勤めマインドではなかなかできないことかもしれません。私自身もこれを機に発想力、創造力にもっともっと磨きをかけ、実際にワークショップなどを開催できる行動力を身につけたいと強く感じました。

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