ビジネスに求められる「地球よし」の視点

昨日の自然や地球と一体化する感覚を思い出すの記事にも書きましたが、6日に参加したネイチャーゲームの創始者、ジョセフ・コーネルさんのイベントで気づいたことがたくさんあり、まだまだ整理している最中です。いつの記事に書いたか忘れたのですが、これからは「四方良し」の時代で、自分よし、相手よし、同業者よし、そして地球よし(環境とか自然とか宇宙とかそういう全体にとって良いということ)の視点が求められていると聞いた話をいつか書きました。私がやりたいことは間違いなくそっち方向なのですが、いかなるビジネスであっても、環境破壊や人格破壊を前提としたものはますます立ち行かなくなることと思います。

なんだか最近ニュースを見ていても、大企業の閉店や規模縮小、売却、不祥事の暴露の記事が多いと感じるのは私だけでしょうか。もしこれが氷山の一角だとすれば、倒産間近の大企業も実はたくさんあるのかもしれません。売れ続けるために必要なことを考えるの記事にも書きましたが、たまたま10年20年業績が良くても、それが環境破壊や奴隷的労働などを前提とし、全体にとってプラスになるような「地球よし」的な観点が欠如していると徐々にぼろが出るものだと思います。「持続可能な」「サステイナブルな」というのは様々なところでよくキーワードに上がるものですが、ここ数十年の人間がしてきたことは、持続可能なものでは決してなく、地球を傷つけたり、人を奴隷的に働かせることで成り立ってきた、ほんのかりそめの、一時的な成功だと思います。そもそも「持続困難な」やり方で来たからこそ、そろそろその牙城が崩れる時が来たという感じでしょうか。

エゴの暴走と巧みな洗脳により、人間は自然と調和することを忘れ、自然を尊重する心を忘れ、お金や物質的なものばかりを追い求めてしまうようになりました。世界の先住民や日本だと縄文時代、最近では江戸時代の人々は自然を尊重し、人も自然も一体であるという感覚を抱いていたようです。大切な自然=自分、を傷つけないこと、同じスピリットとして尊重することが当たり前に行われていた時代。日本古来からの「八百万の神」信仰は、まさにこういった精神性の表れでした。私はお金を稼ぐことが悪いことだとは思っていないのですが、こういった根底にある自然や地球を大事にする気持ちや、目の前の相手を尊重する気持ちというのは、絶対に忘れてはならないと思いますし、自然や地球を大切にしながらお金も稼いで豊かになるのがベストだなと感じます。そして、そのお金でさらにその良い循環が進むようなものに投資していけたら最高です。以前に、お金を稼いで「脱お金」に投資するの記事に書いた通り、たくさん稼いだ分をお金がなくても生きられるようにするために投資するというのは私がやってみたいことでもあります。

「地球よし」は大企業がイメージアップのために行っているCSRなどで片手間で、ということではなく、ビジネスそのものが環境や人間に負荷を与えないものということであり、能動的な環境保全的活動をするというよりは(それも大事ですけど)そもそものしくみ自体が宇宙の法則、自然の法則に反さないものということを意味しています(少なくとも私は)。ここまでブラック企業や不祥事が取りざたされるようになり、パナマ文書の事件もありましたから、企業の姿勢、倫理観がもっともっと重視されるようになるのではないでしょうか。

先日の対談イベントでもう一つ大切だなと思ったのが、文化人類学者、竹村真一先生の言葉。「今の私たちの選択によって未来が変わる。」本当にそういうことです。とにかく一人一人の意識を変えていくことが大切で、それは非常に地道で忍耐強さが必要です。世の中を変えるのは、政治ではなく人々の「意識」にも書きましたが、私たちの意識以上に世の中を変えることができるものはないと思っています。いかに一人一人が自然とのつながりを思い出し、自分と自然は一体であると思えるか。自分を大切にしよう、自然を大切にしようと思えるか。私は一人でも多くの方が、そういった意識に目覚められるよう、非力ながら今できることをしていきたいです。「世界を変えようと思うとき、まずは自分が世界にならなければならない。」コーネルさんの言葉を胸に、これからも忍耐強くそのためにできると思う活動をしていこうと思いました。

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