脱東京、移住推奨派の主張パターン考察

私は生まれも育ちも首都圏で(厳密には生まれは神奈川で今は東京在住ですが)、自他ともに認める温室育ちの都会っ子だと思います。この世の闇や広く世の中のことを知って仕事を辞めてから、地方移住という選択肢もあるなぁ、と思い始めたのですが、住み慣れた都会にも良いところはもちろんあるわけで、具体的に移住場所探しを始めるには至っていません。都会は息苦しい、環境最悪、保育園入れない、人多すぎ電車こみすぎ、などなど都会の嫌なところを見ると、そのあたり地方はどうなのだろうと思うことも多々ありますね。

そんな時参考にするのがネット上のいろんな方の意見です。実際に移住した方にお会いしたこともあるし、2拠点で生活している方も知っているし、地方暮らしって実際どうなんだろうなーとさまざまな意見を見ているところです。

「脱東京、地方推奨」派の主張パターンにもいくつかあります。

まずは、有名なプロブロガー、イケダハヤトさんの主張。「まだ東京で消耗してるの?」という有名なブログを書かれています。「東京で消耗する」という表現からもわかるように、東京の企業での働き方や通勤ラッシュ、都会の環境など、「東京はオワコン(終わったコンテンツ)」だ、という主張です。これからはネットで稼ぐ力をつけて、地方に移住して低コストで暮らす、農業や自給自足、大工などの地に足の着いた生活の普及や、ブロガーのコミュニティを移住先の高知で作ろうとするなど、様々な取組をされています。

たくさんのファンや共感者がいらっしゃるのを見ても、東京の働き方に消耗していらっしゃる方はたくさんいて、地方の大自然の中でパソコン一つでお金を得ることができて、自給自足で畑で食べ物も採れて、生活コストも安くて、という生活は確かに理想的なように思います。

もう一つは、私の興味のある方面の方ですと、主に嫌ケミカル、嫌放射能、嫌原発系の方で、オーガニックに目覚めて地方で農業をするために移住する方。放射能から逃げようと言っている方はこういった方が多いですね。確かに東京も放射線汚染がひどいのは私も知っていて、電車が急病人でよく止まるとか、火葬場が空いてないとか、いよいよ影響が出ているなぁと肌で感じています。わかっているので私はかなり食べ物や放射線対策をしていますが、それでもなるべく離れた方が良いというのはわかっています。中には海外移住を勧める人もいますが、それはまた別に書こうと思います。

地方に移住して困るのは仕事、お金の問題だと思うのですが、イケダハヤトさんはネット(ブログなど)で稼ごうという考えで、後者の自然に目覚めた系の方は農業や環境活動が多いように思います。地方で暮らしたことはないのですが、確かに労働賃金では大きな収入は得づらいでしょうし、その2択かなぁと思います。いずれにしてもスキルと情熱が必要であり、東京の会社勤めのように「雇われてお金もらおう」という考えでは立ち行かないことも多そうです。

地方移住するにしても、仕事や人間関係、車のことなど、越えなければならない課題もあるし、地方ならではの息苦しさ(ムラ社会的なのとか)もあると思います。その辺りはかなりその場所によるでしょうね。放射線汚染問題にしても、東京がヤバイのはわかるのですが、「放射線が恐いから」という恐怖心から移動するのは良くないと思うのですよ。結局私たちはエネルギーですので、不安や恐怖のエネルギーを動機として行動しない方が良いかな、というのは常日頃思ってます。地方に魅力を感じて、やりたいことがあって移住、というのなら良いのですけどね。

私は食に関心があるので、地方に移住するとしたら農業をやりたいなぁと思うのですが、いかんせんもやしっ子で体力がないため、真夏や真冬に作業とか絶対に無理だなぁと思ったり、都会スタンダードの生き方なのでギャップが大きく、地方は退屈で都会に戻りたいって思いそうだなぁ…という気もするので、なんだかんだ好きで都会にいるのだと思います。

そんな汚染されて息苦しいオワコン東京で暮らし続けるためには、放射線への対応と健康に生きるための知恵が必要であり、それを今必死で学び実践しているわけですが、今後はどなたにもそれが必須知識になってくると思うので、今まで学んだことを、できる限り発信、普及、啓発していけたらなぁと思っております。この春くらいからは、東京で、放射線除去をした土壌で固定種の種を自然栽培する取組を始めようと思い、今準備しています。東京で安全な食べ物を自給自足できたら最高だなぁと思います。

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