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秋山郷で人と人との温かさって泥くさいと気づいた話。

はじめまして。
むらいくプロジェクトのはんなです。

いきなりですがまずは自己紹介から。

こやの はんな(21) 成蹊大学経済学部4年。
旅や海外留学を通して日本の地方に興味を持つ。帰国後、京都の村・留学に参加し村の魅力に気づく。特に村の暮らしに興味を持っている。むらいくプロジェクトの副代表。

私が村というコミュニティーにはじめて関わったのが今年の2月。
それからこの秋山郷という場所を知って、むらいくプロジェクトとして定期的に訪れるようになった。

私を含め、村に初めて来た人はみんないう。

「村ってあったかいね。」

そのあったかさってなんだろう、どこからうまれるんだろう。
そんな疑問の答えのほんの一部分を、この前秋山郷でふと気づいたので書きたいと思う。

5月中旬、秋山郷を訪れた私たちむらいくプロジェクトメンバーは村の清掃のお手伝いをさせてもらった。
朝早くから村人が集まり、場所を分担してそれぞれ作業に向かう。

私はメンバーの千春とかえるちゃんと神社のお掃除をお手伝いさせていただいた。

ほうきで木の葉を集めて、運んで、山にして燃やしてく。

そんな中でぽつり、ぽつりと会話がうまれる。「あっちお願いするね。」
「木の葉ここまで運んでもらってもいい?」

休憩になったらみんなで飲み物を飲んで
「疲れたね。」って休む。

人と人との関わり合いってこれなんだって思う。
みんなが地域に関わって、その中でコミュニケーションをとって、お互いを知って、そして繋がりがうまれる。

それを繰り返していくうちに
繋がりがどんどん深く、太くなってその地域のコミュニティーの中に温かさがうまれる。

それはふわふわきらきらしたものじゃなくて、もっと泥くさくて、地道で、人と人の間に染みこんだもので。

でも、だからこそきっと温かい。
そして外からきた私たちにも伝わってくる。

地域で暮らす人と人の繋がりの温かさは
絶えず誰かが来ては去るような都会の中で育むのはなかなか難しいのかもしれない。

だけれど、そんな温かさが村にはまだ残っていると思う。
そしてそれを多くの人たちが求めている。

隣町に住む方からこんな話を聞いた。

「秋山は空気が違う。」

それは自然豊かな空気もそうであるけれど、
そこにある雰囲気や空気感、つまり人々の温かさが違うと。

秋山郷に住む人たちは、皆きっと秋山郷という場所が好きで、そして地域に関わっている。
お互いがお互いを知っていて、集まると親戚が大集合したみたいになる。

“村ってあったかいね。”

そんな言葉の意味が分かる、秋山郷。
ぜひ皆さんも訪れてみませんか。