チョークで描く夢
チョークで描く夢
「知的障害の子を雇ってください」
女の先生がたのみにやってきた
大山さんは断った
また先生がやって来た
また、大山さんは断った
また先生がやって来た
「この子たちは今働く機会がないと、働く喜びを知らずに一生施設で暮らすことになります。一週間だけでも置いてくれませんか?」
二人の女の子がやって来た
彼女たちはできないなりに一生懸命働いた
「わたしにもできることがある。わたしもひとのやくにたつことができる」
一週間後、社員たちが直談判にやって来た
「この子たちを4月から雇ってください。できないことは私たちが手伝いますから」
大山さんは雇った後で 心臓の悪い父親に報告をした。父は小学校にもろくに行かず奉公に行き、会社を興した
「そんな会社が一つくらいあってもいいだろう」
彼女たちは文字も読めず、100まで数えられない
「彼女たちに何ができるのだろうか?」
「この子たちは働くより、施設にいたほうが幸せではないのですか?」
大山さんは禅師にたずねた
「人間の究極の幸せは、人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、人から必要とされることの四つ。働くことで施設では味わえない全ての幸せが味わえるのです」
彼女たちには賃金を他のパートと同じだけ払った。すると、他のパートが
「あの子たちを手伝っているのに同じ給料なんておかしい!」
このままではパートさんに辞められてしまう。そこで、わずかばかりの教える手当を出した。すると、「手当てをもらっているから」と言って以前よりも教えるようになった
しかし、教える側と教わる側の立場が固定されてしまった。手伝う側と手伝われる側
「彼女たちができるだけ自分たちでできるようにしなければ」
彼女たちは文字は分からないが、信号を守って来ることができた。「色なら分かる!」
彼女たちは100まで数えられないが10までだったら数えられる。10個集めてカードで目印をつけていけばいい。「10が10個で100じゃないか」
こうやって彼女たちができることを探して、彼女たちでもできるようにしていった
大きな壁に人は絶望する。一歩ずつ、一歩ずつ、できる仕組みをつくろう! うまくいかないのは、アイデアと技法と知恵が足りないのだ。
障害者も働ける チョークで夢を描く
日本理化学工業
日本国憲法 第13条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で最大の尊重を必要とする。
https://plaza.rakuten.co.jp/humourmuraki/diary/202008240001/
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