ライブビューイング『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- 8th LIVE≪CONNECT THE LINE≫to 麻天狼』

書くことが渋滞しているぞ。

11月13日日曜日は仕事でした。
その日の仕事は、僕ら電気屋の仕事がメインですが、それをするためには「足場屋さん」って言う職種の人たちが僕らが作業するステージを作ってくれないと何もできない仕事でした。そうである以上、僕ら自身での仕事の進捗は測りづらい面があります。やること自体は滅茶苦茶簡単で物量も少なかったんですけどね。足場屋さんががんばってくれないとそもそも始められすらしないと言う。
そんな訳なので当然スケジュールとしては一日「仕事」です。他の予定は入れられません。

が、結局仕事は午前中に終わりました。足場屋さんグッジョブ。

さてさて、帰りの車の中でAKさんにLINEをしました。

「シンジュクのライブの配信チケット買った??」


最近よく僕のnote記事に登場するAKさんですが、色々と趣味の会う友人であります。そもそもが平沢進と言う、同じアーティストのファンとして知り合いましたが、その後も「たま」や「筋肉少女帯」(まぁナゴム系と一括りにしてもいいけどw)などもお互いに好きだったりと分かったり、非常に話が合って会話がしやすく、逆に特に喋ることがない時に沈黙のままい過ごしても特段気まずい感じにならなかったりと居心地が良く、何かと一緒に行動することの多い親友ですね。

このAKさんが「ヒプノシスマイク」と言うコンテンツが好きだと知ったのはもう何年も前の事、カラオケで歌ってくれた『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』と言う曲がなんとなく印象的で、良く覚えてました。この時は「面白い曲だな」と言う印象のみで、特に僕がヒプマイにハマることはありませんでしたけど。

その後別の友人のみじゅさんに勧められてヒプマイを聴き始めた際に、一度AKさんに協力を求めたりもしました。僕が聞き始めたのは確か今年の7月くらいでしたでしょうか。まだ聞き始めて半年も経ってないのですが、今年でヒプマイは5周年、人気コンテンツと言う事もあり楽曲は既に相当数発表されており、映像作品も様々存在して、どこから手を付けていいか分からなかったんですよね。
結局、これまた別の友達のらんらんに「音楽のサブスクやっとけ」と勧められて登録して以来放置していたAPPLE MUSICで大体の物が聞けるとわかり、日々のBGMとして聞いているうちにハマって行った、と言う流れで、僕も今はヒプマイ好きの一人です。ちなみにナゴヤ推しです。


まぁなんやかんやありまして。

ヒプマイは今、作中6チームある各ディビジョンの個別ライブの真っ最中です。ヨコハマから始まり、オオサカまで終わっていて、先日の土日にシンジュクのライブがありました。僕が好きになったころにはもうライブのチケットは完売していた(と思います正確に調べてませんが)ので、会場で観る事は出来ません。
とは言え大きなコンテンツではありますし、ライブの際はABEMAで有料配信しておりますし、各地の映画館でのライブビューイングも行っております。

そんな中AKさんに「ライビュあるよ」と教えて貰ったのが、シンジュクライブの前日。
しかし、土日は基本仕事の僕。作業内容は大したことないモノの、最初に書いた通りの作業内容で、とにかく時間が読めません。土曜日のライブは19時だったと思うのでまぁライビュならどこかの映画館で観れなくも無いんですが…え、サイタマって上映館1個だけ?しかもウチからどう頑張っても1時間超かかる。むり。

AKさんはもっと上映館の多い地域にお住まいなので時間が取れたら一緒に行って観たいんですが、住んでるところ離れすぎてるのでお互いの中間地点を探ったとて時間がかかってしまうので断念。配信あるしそれ買ってみようぜ~ってことで話がまとまりました。


で、日曜日。仕事が午前中に終わりましたとさ。
日曜日のライブは16時半からと土曜日と比べるとスタートが早く、まぁどちら行こうと計画しようとしても、日曜日は流石に無いか、と思っていたんですが、午後がまるまる空くなら話は別。間に合いますよいくら何でも!

と言うわけで冒頭のLINEして、結果僕はとりあえず東京へと向かいまいした。

仕事帰りの車の運転、家から最寄り駅までの移動、そこから東京方面への移動などもあり、ライビュを見る映画館選びなどはAKさんに丸投げしましたが、シンジュクディヴィジョンのライブと言う事で、新宿のバルト9で席を取ってくれました。ありがてぇ。


初めましてのヒプマイライブ(ライブビューイングだとしても)。
DVD等はまだ見たことはありません。Youtubeでダイジェスト映像を見たことがあるくらいでしょうか。まだ曲を覚えるのに精いっぱいです(曲を覚えないとライブが楽しめない性質なもんで)。そんな中でのデビュー戦ですw

会場女性ばっかりで肩身が狭い…かと思いきや、男性もそこそこいらっしゃいましたね。イケメン男キャラがバトルするコンテンツなので、ほぼ女性なのかと思ったんですけども。まぁ僕も来てるわけですしね。勿論女性が圧倒的に多いですがw 中央区感…

16時半にライビュスタート。元モノノフ(ももクロファンの事ね)で、彼女らのライビュ経験もあった僕としても他のライビュを色々行ってるAKさんとしても、みんな立ち上がって応援するのかと思ってましたが、少なくとも今回のバルト9では立ち上がる人はいませんでした。助かった…。
前から2列目と言う位置取りで最前列はほぼ人が居ない、つまりうち等が最前に近い状況下で立って応援なんてことになったら、ヒプマイライブの作法が分からない僕は混乱必至ですw ま、AKさんが気を聞かせて僕を一番壁側にしてくれましたけども。

開始からしばらくは歌唱を担当する声優さん3人は出てこずに、DJのパフォーマンスやダンサーの踊りを見せられる時間。DJはヒプマイ曲聞けるので嫌ではないですが、音源流すの聞くだけなら別に映画館来る必要もないし、ダンスとか全く期待してませんし…
と冷めた目でちょっと見てしまいましたが、少ししてようやくシンジュクディビジョンの声優さんたち3人、速水奨さん、木島隆一さん、伊東健人さんが登場。

最初は主要登場人物全員で歌う楽曲数曲のシンジュク部分だけをつないだメドレーでスタート。もうこの時点で先ほどの冷めた目はどこへやら、テンション爆上がりで楽しんでおりました。自分の推しでもないディビジョンのライブでここまで気分が高揚するとは意外でした。知らないうちに相当ヒプマイにハマっていたようです。

続けてシンジュク全員歌唱の曲を2曲。
ディビジョンの色として落ち着いた感じのキャラが多いと言う印象のシンジュクを象徴するような芯の太く地に足の着いたカッコよい曲が続き、各キャラのソロへ。

ベテラン声優だけ有って言葉の一つ一つに重みがあり重厚な歌声を披露する速水さん。60過ぎてラップを始めてこの完成度は流石ですね。
伊東さんの『チグリジア』と言う曲は、実は結構前から存在と歌詞の一部だけは知ってまして、個人的に親しみを感じる曲で好きです(歌詞の中に「ギプノーザ」と言う単語が出てきますが、平沢進のアルバムと楽曲に「ギプノーザ」と言うのがあり、チグリジアの作詞を担当している弥之助さんと言う方がそのアルバムメインのライブに来ていたらしい事をAKさんに聞いたことがある)。
と、ここまでは落ち着いた感じだったんですが、演じるキャラクターがホストである木島さんの楽曲になった途端会場の盛り上がり方のテンションが一変、陰から陽への急激な方向転換で一瞬でハイテンションに持っていって笑ったし楽しみました。それまでの落ち着きもシンジュクっぽくて感動して観てたし、そこからのドッカーン!と言う突き上げ方も気分が高揚して楽しかったです。
続けて伊東さん、速水さん、木島さんと明るめに繋いで、声優さんたちは一旦退場、DJとダンスタイム。僕的には休憩…と言いたいところですが、冒頭各ディビジョンの曲を続けて流していただけのDJとは違い、ここではシンジュクの色んな曲をリミックスしてパフォーマンスしていて、いやこれはカッコいいな!と意外な部分で釘付けになりました。
ダンスの方も、それまでのライブで高揚した気分にはとても楽しく受け入れられて楽しく拝見させてもらいました。


そんでですね。
続いてがゲストコーナー。
各ディビジョン2DAYSで、毎日ゲストが違うんですが、シンジュク二日目は『Zeebra』さん。
存在は知ってましたよ。名前と、ヒップホップ界の重鎮ってことくらいは。ただ、僕は正直「日本語ラップは気持ち悪い」と思っていた人間でした。

僕の世代(おらぁ46だ)で若いころに聞いた日本語ラップ、ヒップホップと言うと『EAST END×YURI』とか『スチャダラパー』とかになりますかね。まだヒップホップと言うのはあまり市民権を得られてない頃に聞いた彼らの楽曲が思い浮かびます。

前者の『DA,YO.NE』とか、後者が小沢健二と一緒にやっていた『今夜はブギーバック』とかは、若いころにはテレビやらラジオやら、街中や店内で流れるBGMやらで沢山聞きましたが、どうもそれらがネバネバナヨナヨしてる気がして僕の好みには合わず、他のモノを殆ど知らない中なのに大変申し訳ないんだけど「日本語のラップは気持ち悪いので好きじゃない」と言う認識になってしまい、以降数十年、それらには親しまない人生を送ってきました。

最近になり、サマソニで偶然見たCreepy Nutsに興味を持ち、何となくフェス等でも優先して観るようになったりもしましたがやはり日本語ラップへの敬遠する気持ちは続き、ヒップホップ界隈好きの友人やみしたにCreepy NutsのR-指定が参加している『梅田サイファー』を勧められた際も、ちょっと興味は持ったものの結局近づくことはせず。
ヒプマイをみじゅさんに勧めて貰った際に、勿論一切の躊躇なく聞いてみる事にしたんですが、恐らくは良い返事は返せないだろうなぁと言うちょっとだけ後ろ向きな姿勢で最初の一曲を聴くのに時間がかかったりもしましたが、それにはこういった苦手意識があったからだったりします。

なので、Zeebraさんがゲストな事は知っていましたが、特別テンションが上がるようなことも無く。むしろちょっと前にやったオオサカディビジョンのライブのゲストがCreepy Nutsだった事、それを見逃した事、それに比べて今回は良く知らないゲストで残念だなぁと思ったくらいです。

ところが、Zeebraさんの出番でもう僕はひっくり返りましたよ。

いや、なにこれ!滅茶苦茶カッコいいじゃねぇか!!
ヒップホップに親しんでこなかった僕には彼の良さを上手く表現できる語彙も知識も無いんですが、もう兎に角ひたすらカッコよかった。パフォーマンスの全てが素晴らしかった。ヒプマイを好きになって、そこで体感した「日本語ラップなかなかええやん」と言う感覚の全てが内包されていてその最上位でした。
ヒプマイでは、自身もヒップホップ大好きでラッパーでもある木村昴が頭一つ抜けて上手い、レベルが違うなぁと思っていたんですが、Zeebraさんはもうその完全最強上位互換で「木村昴がやろうとしていたのはコレか!!」と膝を打ちました。いや、芝居をやりつつ声優俳優として名をあげつつ、遠いながらもZeebraさんの背中を目視できるレベルのラップスキルを持つ木村昴が化け物と言う言い方も出来るでしょうが、兎に角ステージが違う!と思わせてくれる最高のヒップホップを見せて貰いました。本当にカッコよかった。知らない曲ばかりなのに滅茶苦茶体を揺さぶられました。声出しOKだったらデカい声出してたと思います。それくらい凄かった。

自分はなぜ今まで日本語ラップを敬遠してきたんだろうと後悔しましたね。
こりゃあ今後梅田サイファーも見てみたい、なんてヒップホップに対する興味を新たにさせてくれました。
ライビュに足を運ぶ際「女性だったら気まずい」と思って、結果男性も居て安心しましたけど、考えてみればこうしてこれまでのヒップホップ界を支えてくれた何組かのゲストの皆様目当てで来る男性が居ても全くおかしくないですよね。これだけの高いレベルのラップを観せてくれる機会に長くヒップホップ好きだった男性たちが来ない理由がないです。

ゲストコーナーの最後にはシンジュクの3人も登壇、Zeebraさんが楽曲提供してこの日も前半に披露されたシンジュクの楽曲『The Champion』の話をしたり、貴重な4人のトークを堪能。
最後はヒプマイ全体楽曲の『SUMMIT OF DIVISIONS』のシンジュクパートのみ3人が歌い、続いてZeebraさんがフリースタイルで参加、最高に脂の乗った後味を残して退場されました。

そこからはシンジュク3人のラストスパート。
ディビジョン曲2曲の後、全体曲のシンジュクパートメドレーで締め。

Zeebraさんのラップ技術には圧倒されましたけど、やっぱり好きなのはヒプマイメンバーです。
玉置浩二がどんなに歌が上手かろうと、King Gnuがどんなに優れたバンドだろうと、僕は彼らよりも筋肉少女帯(オーケンは下手うま)が見たいしMashumairesh!!(声優さんがSHOW BY ROCKの企画でやってる素人バンド)が見たいのです。勿論玉置さんや常田さんの生歌を聴ければ感動するでしょうが、やっぱり見たいのは好きな人たち。
Zeebraさんの凄さを体感してなお、シンジュクの3人のパフォーマンスが好きだし楽しみました。贔屓目が入っていようと気の迷いだろうと、それが僕がその日感じた真実であることには変わりないのでした。

結局会場には行けてないので配信で観ても変わらない…とは絶対言えないですね、特段AKさん以外のライビュのお客さんと交流があったわけでは無いですけど、同じライブを見て同じ空間で盛り上がって楽しめたのはとても気持ちの良い時間でした。
終了後にAKさんとカフェで感想を言い合えたのも楽しかったです。配信は何度も見れますが、ライビュは一度きり。それでも、一体感や直後に興奮のまま感動を言い合える時間が得られる分、僕は今後も出来ればライブビューイングに足を運びたいですねぇ。

シンジュクディビジョンは別に推しでもなんでも無く、6ディビジョンに順位をつけるとしたら下の方に位置するかもしれませんが、それでも滅茶苦茶楽しかったです。
60過ぎの大御所にしてライブで思いっきりジャンプしたり、手や体でハートを作ったり、他の2人と一緒に踊ったりと本当に可愛かった速水さん。
ホストキャラ前面に押し出し会場を盛り上げに盛り上げ、真面目な空気もアッパーな空気も自在に表現してくれた木島さん。
トークの纏め役を冷静に努めつつ静かな曲も早口で忙しい曲もミスなく歌い切り「声優のラップの完成形」を見せてくれた伊東さん。
全部素晴らしかったです。いやはや、ヒプマイのライブは初めてでしたが、こんなに楽しいとは思わなかったなぁ。
もうちょっとしたら僕の推し、ナゴヤのライブがあるんですが、絶対に行きたいですね!
え、チケットはもうない?じゃあライビュ行きたいですね!
え、その日両方とも仕事?じゃあ配信しかないのか…。仕事早く終われば…。

足場屋さん!!ナゴヤライブの日も頑張ってくれ!!配信集中できなくて苦手なんだ!!ライビュ行かしてくれ!!!!!!!!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?