環境省とシャニマスコラボのいろいろ

 最近のアイドルマスターといえば、とにかく様々な企業団体とのコラボですが、昨年シャニマスと環境省のコラボが発表されたとき、来年になって調べてみたら面白そうだなあと考えたりしていました。

 なにが面白いかと考えたのかといいますと、環境省は当然ながら官公庁ですから予算や決算が公表されていますので、表に出てこなかった裏事情について、今までのコラボではなかなか知ることのできなかった部分についても、環境省の公表資料をもとに覗くことができるんじゃないかということです。

・環境省×シャニマスのページを見てみる

https://policies.env.go.jp/recycle/plastic/

 環境省×シャニマスのページをこの記事を書くにあたり見直したのですがギミーさんの4コマとかやっぱり面白いですね。ではなく

 更新されていた頃はこの注意書きなかったような気もするのですが、6年3月までの公開期間となっています。年度ベースで動くちょっとした役所っぽさもまた味わいがあるように思えて好きな注意です。

 ページ下部には環境省内の担当部署の連絡先に加えて事業名の記載があります。これのおかげで資料もすぐに探せますね。

・環境省の資料をみてみる

 行政文書は情報公開請求をすればだいたいの資料を覗くことができるのですが、時間手間少しばかりのお金がかかるのでネットで見れる資料ですませましょう。行政のお金の流れの基本は予算書と決算書ですが中央省庁に関しては事業ごとにより詳細なレビューシートを公開しています。

https://www.env.go.jp/guide/budget/review/2023/index.html

 なんでこの記事が今頃書いたかというのは去年考えていたことを今さら思い出したというのもありますが、環境省のレビューシートが出そろったというのもあります。
 行政レビューシートから上記のシャニマスの記事にあるプラスチック資源循環等推進事業費をのぞいてみましょう。

 レビューシートのお金の流れの見方をちゃんとは知らないのですが、この事業に関しては広報業務全体をADK系の広告会社が入札で落札し、そこからの委託でバンナム含めた2社にお金が支払われています。ちゃんと見方を調べていないので間違いあるかもしれませんが、ADKとバンナム間で契約を行っているけど、アカウンタビリティのためこの再委託の部分の契約についても環境省のレビューに乗せてるんでしょうか。
 いずれにしても結論としては放課後クライマックスガールズに動画出演し、四コマ等のコラボサイトを作ってもらうには、バンナムには約230万円の支払いとなった。という感じでした。

 ただ、今回は動画含めてそれなりに人が動くであろう込み入ったコラボでしたし、他の『でらます』のようなパネル展示とノベルティグッズの配布のようなものだともっと安価だったりするかもしれません。個人的にはお金関係含めてわりとしっかりしたコラボだったんだなと感じました。
 官公庁とのコラボといえば高槻市や相模原市もありますが、観光協会のような外郭団体だったり、決算書には事業全体の金額でしかのってなかったりとここまでインターネット上だけの公表情報だけで具体的に見れるのはなかなかないと思います。

・そもそもなんでこのコラボ?

 この事業自体は以前の年度から確認できるのですが、広報のための予算は今回のレビューからの登場となりました。これはこの事業のもとにある『プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律』が令和4年度から新たに施行されたことによるものだったのでしょう。ちょうど法令をひととおり眺めてから杜野凛世さんの動画をみるとなるほど法令の目的に沿った動画であるなと違った感想を持ちました。

 ただ、アジェンダ283というコミュがあったのせよなんでシャニマスだったかはわかりません。このへんはあらゆるところにいるであろう“プロデューサー”の仕事だったのであろうと思います。