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【STVV】海外サッカークラブ経営1年目を振り返る

6月7日(金)に、サッカーベルギー1部リーグ『シント=トロイデンVV』のスポンサーパーティーを、六本木のDMM.com本社で行いました!

今シーズンは、DMMがクラブ経営権を取得して、初めてフルで戦ったシーズンになりました。リーグ戦は7位という結果で終わり、残念ながらプレーオフ1進出は叶いませんでしたが、近年の成績から見れば大きく躍進したシーズンだったと思います。

スポンサーの皆さまへのご報告という区切りのイベントも終わったので、
クラブ経営者という目線で今シーズンを通して感じたこと・考えたことを書き連ねてみたいと思います!

日本代表選手が活躍してくれる、嬉しさと難しさ。

2018年8月の「キリンチャレンジカップ2018」以降、STVV所属選手が日本代表に呼ばれる機会が増えました。

彼らが代表戦に行く度に、精神的にどんどんたくましくなっていくなと、傍目から見て感じていました。経営1年目で 選手層の強化も発展途上にあったSTVVにとって、彼らの存在感はとても大きかったです。

一方で、代表チームと所属クラブの狭間でコンディション調整が難しくなる面もあり、チーム経営としては難しさを感じました。

選手が成長して代表に呼ばれることはとても嬉しいことですが、その一方彼らが不在の中でも、どうやって安定したチーム運営をしていくか。来シーズンも大きなポイントの一つになると思います。

もっとITを活用して、チームの成長を加速させたい。

ビジネスサイドの強化も、着実に進んだシーズンでした。

Jリーグクラブとの提携も、いくつか発表できました。個人的には、出身地である「北海道コンサドーレ札幌」との提携が実現できたことは、印象深かったです。

スタジアムのICT化を目指す『Connected Stadium事業』も目下進行中ですが、他の領域でも、ITやデータを活用する動きはもっと加速させていきたいなと思ってます。

たとえば選手の生体データを解析して怪我の予測に役立てる等、まだまだ出来ることはたくさんあると感じてます。

※Connected Stadium事業とは...
観戦チケット購入や駐車場の予約、スタジアムでのグッズ、飲食の購入などがスマートフォン一つで完結できる仕組み。スポーツ観戦の利便性を高め、試合前から試合終了後まで楽しむ事ができるコンテンツやサービスの提供を目指している。

子どもたちにチャンスを。

18歳の久保建英選手(FC東京)のA代表デビューが話題になってますが
子どもたちが今後プロとして活躍する未来を考えると、彼らの教育や環境に、より関心が向くようになりました。

才能豊かな子どもたちに最高の環境を提供し、存分にチャレンジしてもらう。そのために僕は何ができるのか?と、よく考えます。

まずはSTVVが、常に子どもたちが憧れるクラブで居続けないといけないと思ってますが、そのためにはまだまだ努力が必要だなと感じてます。

来シーズンに向けて

ベルギーは日本と商慣習が異なる部分も多く、一つのことを行うにも日本の倍以上の時間がかかってしまったり等ありました。

来シーズンも躍進を続けるためには、選手とスタッフが一丸となり、チームとして団結力を高めていくことが何より大事だなと感じてます。長いシーズンを過ごす中で、スタッフも「メンタル勝負」の様相が強くなってくるので、気を抜かずに走り抜けます。

選手移籍の噂も飛び交ってますが、着々と来季に向けて設備投資や選手の補強が進んでいます。チーム力を落とさず新体制にしていくのは、非常に難しいことではありますが、他チームも同じ状況にあるので言い訳せず頑張りたいと思います。

昨季の結果を受けて、街全体にはポジティブな空気が流れてます。この流れが止まらないように、街の皆んながクラブ・選手を信じて、応援してくれる雰囲気をもっともっと高めたいです。

また、サッカー以外での貢献も積極的にしていきたいなと考えてます。日本の良いモノや文化を世界に持っていく橋渡し役にもなれたらと思ってます。

『ここから世界へ』

ベルギーでの挑戦2シーズン目も、ぜひ応援して頂けると幸いです!

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