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farmtoryとは?生産と消費が一体化した暮らしをつくる

farmtory-labとはいったいなんなのか?それを伝えるためにまず、farmtoryという言葉に込めた意味を説明したいと思います。

"farmtory"は farm と factory を合わせた造語。工場と農場が一つになった家、それをfarmtoryと呼んでいます。

farm

辞書的には、農場、農園、飼養場、養殖場のこと。

私は、farmを衣食住に関わるものを「栽培するところ」と捉えています。植物や魚、鶏や菌類などを育てるところ。それらを私たちは、食べたり、服などの素材にしたり、身の廻りのものに加工したりします。私達の生活の多くのものは、生物を由来としていたり、もしくは生物由来のもので代替できます。自分たちの生活で必要なものの一部を栽培する場所。それがfarmです。

factory

辞書的には、工場、製造所のこと。
factoryは「作るところ」です。材料を加工して生活に必要な形にしていきます。反復する行動を効率よくするために機械を活用したり、自動化より作業時間を減らしたり。センサーなどの技術によって素材や環境の揺らぎに対応したり。効率よく、属人化した高度な知識や熟練した技術を必要としない形での生産を目指しています。

farmtory

工場と農場が一つになった家。昔の農家のようなものかもしれません(昔の農家にいったことがないのでイメージですが)。家近くの畑や田んぼで売る用と自家用のコメや野菜を作り、そこでとれた稲わらなどを利用してわらじや鍋敷きなどの日用品を家の道具を使って作る。生産と消費が一体化した場所。それが現在の技術を使ってより進化したものがfarmtoryです。

ミシンで電動工具などの機械にくわえ、3Dプリンターやレーザーカッターなど、デジタル工作機器も個人で手が届くものになりました。機械により一針一針手で縫うというような反復作業から開放されるだけでなく、データさえあれば、熟練したスキルをもっていなくとも、工業レベルのものを作ることができるのです。

また、各種のセンサー電子部品も手に入りやすくなり、そしてそれを操るプログラムも、高度な知識がなくとも少し学んだだけで扱えるようになるプラットフォームが存在しています。膨大なお金をかけて専用の機械を開発しSIerにシステムを発注せずとも、個人の手で自動化や機械化のシステムが作れるようになりました。

これらの技術と環境の進歩のおかげで、小規模であっても生産と加工を機械化することができるようになってきています。機械化により、効率が悪く、非常に長時間労働かつ重労働であった「生産と消費が一体化した暮らし」が、新しい形で蘇るのではないかと考えています。それがfarmtoryの夢見るもので、farmtory-labを通じて実現したいものです。

farmtory-labで行うプロジェクトとしては、水耕栽培やアクアポニックス、その機器の作成、センサーやカメラによる栽培の自動化・記録・効率化、ある日の持ち物をすべて自分で作ってみるプロジェクトであったり、服を作る、など、衣食住に関わる多くのプロジェクトを計画しています。また、DIYバイオを使って、人口の革を作ったり、培養肉を作るなどのより先進的・実験的なプロジェクトも行いたいと思っています。


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