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場所のアイデンティティを本であらわす。ミニ図書館をはじめました。

farmatry-lab内の棚の書籍を貸し出せるようにしました。書籍の一覧はこちらです。同人誌など読める場所の少ない本もあります。

場所のアイデンティティを本で表す。

集められた本はその人を表す
私は人から、好きな本や漫画などの話を聞くと、「この人おもしろそうだな」とか「気が合いそうだな」とか、逆に「気が合わないのではないか・・・?」と思ってしまいます。さらに、本棚を見て好みの本が並んでいた時などもう、「この人好き!!!」といっぺんに好感度が山のてっぺんまで登ります。

もちろん好みの本が同じだからって、人自体が好みであるとは限らないわけですが、限らないわけではありますが、わりとけっこう当たります。私は本はその人の考え方の血肉を作る、食べ物みたいなものだと考えています。様々な他人の考え方の影響を受けてその人の考え方や志向はできていて、だからその人に影響を与えたものを寄せ集めればある程度その人のことがわかるのではないかと。

さらに、本というのは選択し、残すことができます。例えば、その人に最も影響を与えたであろう「親」は、選択することができません。なので、その親を見ても、その人はその親に似た考え方なのか、反発して別の考えの方向を向いているのかはわかりにくいです。でも、本は選んで手に取り、選んで残すことができます。その人がその本をそこに置いているということは、それなりにその本を認めて取り込んでいるのだろう、と思うわけです。

というわけで、集められた本はその人の好みや考え方を表す、その人を知るために手っ取り早いものだと思います。そして同じように、「場所」においても、その場所のアイデンティティを表すものになるでしょう。その場所が存在する背景や目的、行われること、大事にする精神、どういう人が集うのか、そういうことが本棚から伝わってくる。本棚はそういう存在であり、そういう存在にしたい。

特にfarmatory-labについては始めたばかりであり、いろいろな面があるため、一口では説明しづらい。人と同じですね。なので、本を見せることで「興味あるかも?」と思ってもらえればそれはいいなぁとミニ図書館を始めてみました。

本の力を借りて人と出会う・人を呼ぶ

本がすごいなと思うのは、そのコンテンツの力の強さです。noteもそうですが、ブログなどで、興味を持ってくれるだろうけど今はまだ存在を全く知らない誰かに届く、そこまでコンテンツを作るのは大変です。でも、本は既に本屋に並べられており、人に知られている。そして、中身はもちろん、タイトルや表紙はプロが作った、伝わる・訴えかけるデザインがされている。その素晴らしい力を借りて、その本をきっかけに知らない人と出会う、というのは効率が良いというか、有効そうです。

特に、今回ミニ図書館を始めるのに使ったリブライズというサービスは、同じものを借りている人が借りた他の本や、同じ本を置いてある他の場所が見られるため、よりつながり、出会いやすい仕組みになっています。ちょっと他人の褌で相撲を取る、ような感じで申し訳ない気もするのですが(作者・出版社に還元できる仕組みも作れるといいですね…)、「本」で人とつながっていきたい、そう思っています。

というわけで、こんな本に興味のあるあなたと出会えることを期待しています。

※現在イベント時のみ入れる状態なので、借りたい人は事前にご連絡ください。

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