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立川にオープンした「ガシャポンのデパート」に行ってきた話

立川の高島屋跡地(高島屋 S.C.)にオープンした「ガシャポンのデパート」と「ガシャポンバンダイオフィシャルショップ」に行ってきた。ガシャポン専門店に足を運んだのは初めてだったが、非常に楽しい空間だった。

ガシャポンのデパートとは

「ガシャポンのデパート」とは、その名の通りガシャポン(カプセルトイ)の台のみを取り扱った専門店である。

立川の「ガシャポンのデパート」

私が足を運んだ立川高島屋S.C.の「ガシャポンのデパート」(と「ガシャポンバンダイオフィシャルショップ」)には、どうやら合計1900台近くあるらしい。数として聞くだけでも圧倒されるが、実際に目にすると本当に驚く量だ。

縦には3台積み上がり、横には壁の端まで所狭しと並ぶガシャポンの台は壮観で、足を踏み入れたときの”囲まれている”感覚は、本屋や駅のホームに数台設置されている場所では味わえないものだ。

せっかくだからと端からゆっくりと眺めていったのだが、すべてを見終わるころには1時間以上経っていた。仮に1台当たり1秒で見て回ったとしても1900秒、32分はかかる計算になる。実際には気になった台で回している時間や悩んでいる時間もあるわけだから、1時間以上かかるのも無理はない。

店内では同じ種類のガシャポンを見ることもあったが、とはいえこれだけの台数である。後で「やっぱり回したい」と思っても探すのも一苦労だ。そのため「欲しいと思ったら迷わず回そう」という考えになってくる。当初は2~3回くらいと思っていたが、最終的には5回以上は回していた。

手に入れたガシャポン

これだけあると、普段ではなかなか目にかかれないガシャポンも多くあった。特にお菓子やコーンフレークなど、ミニチュアサイズの食品は見た目がとても可愛かった。キャラクター系は人気のちいかわやドラえもんだけでなく昔の作品も多く取り揃えてあり、こうした商品も普段はあまり見かけないので、懐かしさも相まってつい手が出そうになってしまう。

ここで、今回手に入れたガシャポンをいくつか紹介したい。

猫ラボ ねこの純喫茶

猫が二本足で立ち、往年の喫茶店――いわゆる純喫茶の料理を配膳する姿を商品化したレトロファンシーなガシャポン。一目見た瞬間にその可愛さのとりこになり、この日最初のガシャに選ばれた。狙っていたホットケーキを配膳する猫「みけとホットケーキ」を手に入れられたのも嬉しかった。

バック・トゥ・ザ・フューチャー -ムービーアイテムコレクション-

いまもなお多くのファンがいる映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場する数々のアイテムを商品化したガシャポン。同作のファンである私もこの台を見たときは思わず足が止まった。こうした購入するターゲットを絞っている商品はなかなか街中ではお目にかかれない。出てきたのはタイムマシン模型で、欲しかった次元転移装置やホバーボードではなかったものの、いままで同作のグッズを所有していなかったため満足度は高かった。

ガンダムポスター アクリルスタンド02

歴代ガンダム作品のポスターがアクリルスタンドになっている商品。ポスターを飾るのは躊躇してしまうけれど、机に置けるサイズであれば丁度良い。ガンダム作品はどのアートワークも格好良くどの作品が出るかと楽しみながら回してみると、出てきたのはVガンダムのポスターだった。学生時代にレンタルショップで借りて観た日々が懐かしい。

機動戦士ガンダム 水星の魔女 けもみみイラストアクリルチャーム

ガンダムからもうひとつ回したのが本商品。最新作「水星の魔女」のキャラクターのアクリルチャームだが、本商品はけもみみ(獣の耳)デザインになっている。あまりの可愛さにコンプリートしたくなったが、我慢して1回だけ回すことに。出てきたのはメカニックのニカで、さっそくシェルフのポールに括り付けている。ちなみに本商品はバンダイナムコアミューズメント限定とのことで、こうした商品を回すことができるのも専門店の良さだなと感じた。

ガシャポン専門店の在庫管理

十分に満喫したガシャポン専門店だったが、ふと疑問に思ったことがある。一体あれだけのガシャポン台、どのように在庫管理をしているのだろうか。

今回足を運んだ店舗では1900台近く管理することになる。さすがに品切れを見て回って補充するといった人力作業ではないだろうから、なんらかのシステムを導入していると考えられるが、あまり想像がつかない。

ガシャポン台を観察してみたところ、中のカプセルトイがなくなったら自動的に「品切れ」表示となる機構が備わっていたが、機械のようなものは見当たらなかった。

インターネットで調べてみると、やはりガシャポンにも在庫管理システムが存在していた。どうやら自動販売機の状態把握システムに似ているものらしい。
(というか、自動販売機もオンラインで在庫管理しているとは知らなかった。自動販売機の上部などに設置されている無線のアンテナはキャッシュレス決済に用いるものだと思っていたが、在庫管理にも用いられているようだ)

自動販売機と違って無電源であるため「省電力」「電池駆動」というところがポイントらしい。100円玉を入れるアナログなところを見て昔から変わらないなと感じていたが、実際には時代にあった仕組みが導入されていたようだ。

また、販売データに基づいて補充商品を選定するといった機能が備わっているものもあるようで、もしかしたら今後はAI技術が入り込んでくる領域かもしれない。

ちなみに、今回足を運んだ「ガシャポンのデパート」も公式サイトで在庫検索ができるようで、こうした仕組みはユーザーの利便性にもつながっているようだ。

おわりに

ガシャポン専門店に足を運ぶのは初めてのことだったが、視界いっぱいのガシャポン台はワクワクするし、掘り出し物を探すような面白さもあり、想像以上に楽しい体験ができる場所だった。

ついついお金を使いすぎてしまうのは少し怖いところでもあるが、とはいえ1回数百円という価格設定なので、他のアミューズメントに比べればお手軽感もある。射幸性のある娯楽のなかでは比較的健全な部類に入ると(個人的には)思うので、商品が入れ替わるころにまた訪れたい。

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