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新作ストリング「サーパスダウニー」レビュー

いかがお過ごしでしょうか、かみようです。
ヴェノムストリングさんから提供頂いて居る最強ストリング、「サーパスシリーズ
今回はそこについに最新作が登場しましたのでご紹介したいと思います。

アイテム名は「サーパスダウニー

何かどこかの特徴的な香りがする柔軟剤を思わせますが、無関係です!

このストリングの特徴として
・これまでのシリーズで一番柔らかい
・飛びやスラック維持の性能は据え置き
・耐久面は若干低下(それでも同等の柔らかさのストリングと比較すると非常に長持ち)

と言う点が真っ先に上がってきます。
6月3日の時点でサンプルを頂いており、そこから酷使してきましたが現在も無事に使用できております。使用感も最大限維持されていて劣化が気にならない特性は引き継がれています。

〇歴代ストリングの見た目比較

左から、
・仮面ライダーBLACKRX
・ロボライダー
・バイオライダー
見たいな性質の違いがあります。

左から
サーパスストリング、サーパスターミナス、サーパスダウニーです。

硬め細めで超耐久力を持つサーパスストリング。
少し柔め太目で耐久力据え置きのターミナス。
そして細目柔らかい」耐久力が少し低下したダウニー。

それぞれ長所がありますが、ダウニーに関してはこれまでの「糸の品質」を最大限念頭に置いた物からより実践的なストリングにフェーズが移行した印象を受けます。

これは歴代ストリングを使って行く中で、幾ら練習しても駄目にならない糸であった歴代2つのストリング。
「練習」環境に置いてのコスパは類を見ない高さであり、現在も愛用しています。
しかし、使用し続けた人には伝わるかもしれない懸念として
総じて硬い部類に入る為、バインドや技の途中で噛んでしまう場面があったのではないかなと思います。
それも使用側で特徴を掴み、使い込むことで性能は安定してゆく訳なので
慣れれば気にならないのですが
実際に柔らかい他社ストリングと比較すると、発生するプレイ中の事故系統は似通ってくるのではないかなと。
これは実際に練習会やイベントにサンプルを持って行って使用して貰った上での自分の所見です。使用をお勧めした人からのフィードバックで一番聞かれるのがこのタイプ。

良く飛びスラックの形を維持する性能である為、ラセレーション系やホリゾンタル系を主とするプレイヤーからは余り聞かれない意見でもありました。
しかしそこがゴチャ系やレール系など、ストリングとヨーヨーの接する時間が長かったり糸の構造が複雑なプレイスタイルの方々からは
「たまに変な所に入る」「フリー中にバインドしたら噛んでる事が増えたかも」
と言う感想を頂いて居ました。

ベビーユーザー認定を頂き、糸の提供を受けている自分(1Aプレイヤーです)も同じく体感できる部分であり
対策できる部分かなと言う部分でもありました。

そして現在自分は大会に出場する準備を進めており、フリースタイルの練習が日常的になって来た現在
ふと気が付くことがありました。
大会に糸のコンディションを合わせて行くのが難しいかも知れない
と言う点。

コンディションは維持されてゆく物ではありますが、問題はサーパスストリング系は使い込むと性能が上がって行く点。
そこを本番に併せて均等な品質で用意して行けるかと考えた時、第一線級のプレイヤーではない自分には少し不安が残りました。

現場では「取り替えて数回投げるとベストコンディションになるストリング」が重要なのではないかと。
兼ねてより製作者様へのフィードバックとして、少し耐久が落ちたとしても既存の糸よりは遥かに頑丈であるため
更に柔らかく出来ないかなと相談を続けていました。

フリースタイルの直前に交換して準備出来るタイプのストリングが欲しいなと強く感じたからです。
練習とフリースタイルでは糸のコンディション維持の役割も変わってきます。
長期間「使用できる様に」耐える維持の仕方なのか、
交換時にいつも同じ使い心地性能を発揮できる状態なのか。

後者は一日に一回は交換するであろう、柔らかくて使い易いタイプの糸。劣化が早いので頻繁に取り換える必要がある糸だったりしますね。

サーパス系の使用感が向上していく理由は、「使い込むことで柔らかくなる」部分が一番強いと感じていたからです。
使い込んでその状態を手に入れ、糸の耐久に見合う時期になると
どのストリングでも起こる皮脂による滑りの低下や使用感の変化に備える必要があります。

サーパス系はそこまでの期間が非常に長い、と言う利点がある反面
また育てるのにそこそこ気を使わなくてはいけませんでした。

そしてこの運営さん方の優秀な所はフィードバックが非常に早く、正確な所。
シグネイチャー主、製作者様が意見を聞いて下さり、ぼやっとした自分のイメージを大会最前線クラスのプレイヤーとして仕上げて出してきてくれたんです。

出来上がって来た物は
・柔らかさはKスト並。(本体への付け替えもとても楽になり、ヨリによるダマも発生しずらくなりました)
・耐久性は数週間普段使いで維持できる(サンプルとして1日2時間前後使用を続けた場合)
・柔らかいので毛羽立ちはするが、サーパス系の特徴である糸自体の重量があるため毛羽立ちの影響を全然うけない
・飛びやスラックの維持は据え置き

と言う化け物見たいな使用感のアイテムが返ってきました。
それがサーパスダウニーです。

新品との毛羽立ちの差ですが

1ヵ月以上使用した上のサンプルと下の新品
見た目は流石に変わってきていますが、複雑なトリックをしている際に糸が糸を持って行っちゃったりしません。
ラセレーション系やスラックを行う際にも、空気抵抗をある程度無視して動いてくれるので形も綺麗に動かし続けられますし戻りも滑りも良いままです。

そんな魔法の様なストリングがあるのかよ?
となりますが、僕だってそう思ってます。サンプル貰った時は一日キャッキャしてました。
この系統のストリングがここまでの使い勝手に進化してきたと言う事は、確実に挑戦できることが増えます。

以前の記事でターミナスなどは軽めの機種とは相性がよろしくないと言った文章を書いた記憶があります。
ストリングが柔らかくなった事により、この時感じていた違和感もきれいさっぱり無くなりました。

最大の使用感の変化として、「軽いヨーヨーでも最大スペックが発揮できる様になった」部分は現在ダウニーを使用していてとても体感します。

60g前半のヨーヨーから、3Dプリントヨーヨーに至るまで
重たいヨーヨーに使用した場合の良さがどれでも体験できます。
ターミナスとは相性が悪い、として触らなくなっていた軽量のバイメタル機種やプラ機種でも非常に親和性が高く
いよいよもって、どの機種に着けても同じような使用感で使える頑丈なストリングになってやってきたんですね。

勿論重たいヨーヨーとの相性も良いまま。
3Dプリントのヨーヨーに関しては、摩擦によるストリングへの耐久不安が「サーパスの頑丈さだから」と言う部分に守られていて全然消耗しません。

実際にシグネイチャー主がレビューをしている様子を撮影させて頂きました。


今回は先行販売でしたが、通販が始まった際に是非一度使ってもらいたいストリングです。
サーパス系を今でも使い易いと思ってくれている人も、冒頭で書いた気になる部分が理由で一回使うのやめた人も
手に取りたくなるストリングだと体感しております。

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