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黒田杏子氏、齋藤愼爾氏、ご逝去 謹んでお悔み申し上げます

俳人の黒田杏子さん死去、代表句「白葱のひかりの棒をいま刻む」
                 朝日新聞 3月13日 夕刊
 
 俳人でエッセイストの黒田杏子(くろだ・ももこ)さんが13日、脳内出血のため死去した。84歳だった。葬儀は近親者で営んだ。喪主は夫勝雄さん。
 大学時代に山口青邨に師事。卒業後は広告会社の博報堂に入社して「広告」編集長などを務め、60歳の定年まで在職した。一方で、俳人としては1982年に第1句集「木の椅子」で現代俳句女流賞と俳人協会新人賞を受賞。90年に俳誌「藍生(あおい)」を創刊して主宰に。2011年、第5句集「日光月光」で蛇笏賞を受賞した。代表句に「白葱(ねぎ)のひかりの棒をいま刻む」「ねぶた来る闇の記憶の無尽蔵」など。
 戦後を代表する俳人で朝日俳壇の選者を長く務めた金子兜太の俳句論や戦争体験の「聞き手」として、「存在者 金子兜太」などの編著書を刊行。日経俳壇選者のほか、全国各地の俳句大会で選者を務めた。著名な俳人へのインタビュー集「証言・昭和の俳句」も著した。


齋藤愼爾さん死去  2023年3月30日 朝日新聞朝刊
 
 齋藤愼爾さん(さいとう・しんじ=俳人、文芸評論家、編集者)3月28日、老衰で死去、83歳。葬儀は近親者で営む。喪主は弟齊(ひとし)さん。
 俳人として活動しながら、個人出版社として設立した「深夜叢書社」の代表として文芸書を刊行してきた。10年、著書「ひばり伝 蒼穹流謫(そうきゅうるたく)」で芸術選奨文部科学大臣賞。他の著書に「寂聴伝 良夜玲瓏(れいろう)」など。今年、第23回現代俳句大賞の受賞が決まったばかりだった。


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 石牟礼道子論をライフワークとして書き続けている私を、励まし続けてくださった恩師のお二人が、この三月、続けてご逝去されました。

 ご冥福をお祈り申し上げます。
 しばらく、立ち直れないような、喪失感に沈んでおります。

      ※            ※

このブログでの、黒田杏子、齋藤愼爾論は下記の通り。
この機会に、是非、ご一読ください。

黒田杏子論

齋藤慎爾論

 全句集論

最後の句集『陸沈』解説


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