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ひぐらしのなく頃に業 考察振り返り+PVやうみねこからみるひぐらし卒予想(6/21 17時加筆)

お久しぶりの方はお久しぶり。

ひぐらし業の方で毎週考察を更新していた村神都並だ。


7月1日(木)より、いよいよ「ひぐらしのなく頃に卒」の放映が始まる。

それに辺り、私自身の思考整理ついでに色々とまとめて行こうと思う。



鬼騙し編

構成自体はほとんど鬼隠し編の流れを沿っているが、細かい部分が変わり結末が変わっている。

重要になる変更点は、日常パートの部活がゾンビ鬼から宝さがしに変わってる事や、レナの「嘘だ!」のシーンの台詞に罪滅し編の「頑張り物語」が追加されている事、梨花による圭一の疑心暗鬼解除が挙げられる。

結末も変わり、圭一の事件の被害者から魅音が外れ、沙都子や梨花が鷹野の陰謀に関係無く何者かに殺害されており、後の各編から分かるように“雛見沢大災害”は発生していない。
これは、圭一の見舞いに魅音が現れている点からも裏付けられており、最悪鬼騙し編単一でも旧ひぐらしの基礎知識があれば辿り着ける。

そして本編外で重要なポイントとして、アニメ2話、及び漫画版鬼騙し編ラストにてカケラ世界にて祭囃し編を越え聖ルチーアに入学した梨花が登場する。
これは梨花の制服にある校章のようなものを詩音のものと比較すれば分かることであり、考察班の焦点はそこに当てられた。

再度戻る理由は、ひぐらしの次回作に当たる「うみねこのなく頃に」でもそれらしきものが挙げられており、当初は旧ひぐらしの事を指していたものと思われていた話が再燃した。

(“単騎にて”ということからひぐらしのコンセプトから解離しており、今回の業や卒がこの話にあたると推測出来る)

特にこれまでは鷹野のみをモチーフにした存在と考えられていたラムダの事や、ベルン、ラムダ、アウローラが指すゲーム盤は旧ひぐらしだけでなく今作も含める事になる可能性等、これまで積み上げられた考察が瓦解していった。

更にOPのオヤシロ様像の腕や、本編の水車等から反転説(当noteでも取り上げているので、「当時の情報量」を考慮してご覧いただきたい)等も上がり、考察界隈では日々アツい議論が交わされてた。

そして鬼騙し編最大のボムと言えば、ひぐらし卒のPV第1弾だろう。

(詳しくはこちらで触れているので参照していただきたい)

これにより業後半に判明する沙都子の話を軸に展開される「梨花・沙都子殺人」における沙都子犯人説が完全なもので無くなり、レナの可能性も大幅に上がった。

綿騙し編

レナではなく魅音に人形が渡された事、綿流し祭当日の流れが少々前倒しになっている事、悟史に触れられた項目が削られている事以外、基本的に肝となるシーンまでは綿流し編とあまり差がない。

他にも祭具殿侵入時に羽入の足音が無いこともあるのだが、これに関しては鬼騙し編カケラ世界で触れられている通り羽入の干渉がないという前提があるため、特にこれといった問題ではないと思われる。

そして侵入時にOPで示唆されたオヤシロ様の腕が折れていない事が作中の話であることが確定した。

綿流し祭当日、奉納演舞中の詩音による誘いは原作準拠とみることが基本となるが、沙都子主犯ベースの話から考えると詩音と圭一を使い鷹野を足止めして準備をしていたのではないか、という仮説を立てられる。

沙都子は奉納演舞のタイミングで迷子になっており、これは原作準拠のイベントではあるものの業後半の沙都子の挙動から考えればミスリードであった事が分かる。

そしてその晩にはお魎と公由が殺害され、井戸に落とされている。
祭り翌日の朝には既に公由の失踪が確定しているため、タイミングはここしかない。

問題は実行犯になるのだが、これはPV2弾によりほぼ詩音となった。

(PV2弾0:55~スタンガンを持つ詩音。この後0:58~に詩音が死亡したとみられるシーンや1:00~の一連の流れが綿騙し編ラストに酷似しているためほとんど犯人と言っても良いだろう)

綿流し祭翌日以降の流れとしては、レナとの協力関係が続いているならば梨花殺害の実行犯はレナ、リセットされているならば詩音、或いはH173を投与された魅音となる。

詩音説の場合は沙都子との協力関係にあること、魅音説は症候群の発症や猫騙し編1話の部活シーン等が主な理由となる。

レナ実行犯説はそれに比べると少々不利であり、確かに綿流し祭以降我々の視点からはほぼフリーな状態なのだが、この後沙都子が園崎邸を訪れる件りが解消出来ていない。

綿流し編を基準にするならばレナがいるためその可能性はなきにしもあらずなのだが、協力関係にありながらその後のレナの挙動を把握していない事に対する疑問も残る上、玄関でほぼ相討ちの死体を素面で通りすぎた事になる。

そして綿騙し編当初に話題に上がった山狗だが、鷹野の挙動を考慮すれば山狗や番犬による捜索である事が分かる。
これに関してはほとんど解答が成されたため、考える必要はないだろう。

問題はその後、魅音の目に映った存在になるだろう。
沙都子か、或いはこの段階ではおそらく死亡していない詩音か、これに関しては完全な解答は不可能であるため、卒に期待したい。

更なる問題として、井戸に落とされている詩音の死体もある。

圭一と会話をしていたのは魅音であることがほぼ確定である。
魅音に詩音の殺害は難しいため、実行犯は沙都子と考えられる。

私の仮説は、圭一の聞いた銃声は詩音vs沙都子のものであり、圭一の気絶後に魅音vs沙都子が行われたというものなのだが、いくつか穴があるため再度考察を重ねるべきだろう。

そして卒PV1弾ラスト付近の魅音のシーンは梯子のシーンと似ているため、綿騙し編の解答編という説もあるのだが、一貫して鬼騙し編の裏側という形だったため微妙なラインだろう。

祟騙し編

(ここでは猫騙し編の序盤にある祟騙し編の描写も含む)

ベースは祟殺し編で次第に皆殺し編に変容し、衝撃的なラストで〆られる。

5話分使ってほとんどが既存の話をなぞっているため辟易しやすい話なのだが、実は序盤からブロッコリー/カリフラワー問題に正答するなど、細かいところで沙都子のループ説を補強するものが散見されていたり、ここまで一切キャラクターの口から出なかった悟史の存在の話をしていたりしている。

悟史の話をしたのは沙都子、梨花、レナ、魅音と主犯+被害者(?)+過去2編でのH173投与者と言うように、今回のゲーム盤においてこの編までで重要キャラとなっており、もしかしたらここにも何かあるのかもしれない。

祟騙し編のラストは未だに完全な解明がされておらず、圭一が鉄平の幻覚を見た説、そもそも鉄平は警察に連れていかれておらず沙都子の虐待もない説(郷壊し編6話により補強された)、大石と誤認した説、返り血の観点から鉄平と沙都子を誤認した説等が存在する。

郷壊し編を鑑みた場合、鉄平と沙都子の証言には基本的に嘘は無く、早い話が圭一のフラッシュバックと梨花の早とちりという結果になる。
鉄平には因果律が収束しているため所謂“らしくない鉄平”に近い状態であり、役所の厳重注意程度に納められたために鉄平は在宅である可能性もあり得る。
圭一と沙都子の電話内で話していた「鉄平は出てった」は沙都子の嘘であり、圭一もこれに納得し確認をしていないため、鉄平の在宅は不可能ではない。

ならば何故あのセリフを沙都子が言えるのかという話になってくるが、それに関しては郷壊し編にて梨花のループを全て“閲覧”したためだろう。

梨花には皆殺し編の記憶が無いため、このような結果になったと考えられる。

そして大石へのH173投与タイミングだが、虐待の真偽を再確認するために北条邸を訪れ惨状を見た辺りだろう。

いくらループを重ねた沙都子であれど、大石の隙を付くならばここくらいしかない。

そして祭りの場に誘導し、梨花の死を確認するために自身も神社に向かったのだろう。

これについては沙都子のループ条件に起因しており、郷壊し編5話においてエウアに与えられた力が梨花の死を前提としているためであり、綿騙し編で沙都子が向かった理由でもある。

沙都子は梨花殺害に直接関わっておらず、実行犯となる園崎姉妹に梨花の生死を確認するために園崎邸を尋ねた、というのが綿騙し編終盤の流れである。

実はこの説は既にこの段階で存在しており、沙都子の不可解な行動や言動から推測されたもので、郷壊し編にてその説が確定したという形である。

そして今まで不明瞭だった祟騙し編ラストのレナのセリフである「最高のゴールにたどり着いた」だが、その言葉が出た理由の一端が卒PV1弾にて提示された。

しかし、レナ自身もループしているのか、因果律の収束により強く記憶を受け継いでいるのか、都度沙都子に協定を持ちかけられているのかは不明である。

猫騙し編

1話のカケラ世界での羽入との会話により、鬼狩柳桜の話題が出た事は重要。

アニメでは名前すら上がっておらず、原作祭囃し編のTipsや言祝し編などでその名前やまつわる話を見ることが出来るものであり、それの登場は非常に話題になった。

1話の部活シーンで提示された場所は、圭一の水車を除き全て各編で誰かが誰かを殺害した場所となっている。

・便所/魅音→綿騙し編/梨花の死亡場
これにより綿騙し編における梨花の殺人犯が魅音であるという説の裏付けの一端となっている

・境内/沙都子→祟騙し編/レナ、圭一を除くほとんどの人物の死亡場所
実行犯は大石だが、沙都子による計画的犯行と言っても過言ではない。

・ゴミ山/レナ→鬼騙し編/リナ(鉄平)の死亡場所
今までは推測の域を出ない話だったがPVにより確定となった。

そして猫騙し編を象徴する話と言えば赤坂、茜、公由、圭一の半ばギャグと化していた連続発症だろう。

郷壊し編ラストにて沙都子のH173入手経路が明らかとなり、彼らはそれによる発症になる。

この人選は郷壊し編を経た沙都子なりの「梨花に精神的打撃を与える」ためのものとなっている。

何れも要所で梨花の強力な助っ人となる存在であり、特に祭囃し編を模した赤坂発症のカケラが象徴的だろう。

また、圭一の最短発症も梨花の心を折るには最適であり、梨花の考える最後のピースがほとんどのアクションも起こせずに発症する様は想像を絶するものがある。

そしてこの後に続く沙都子自ら捨て身にも見える梨花のリスポーン前からの発症は、梨花の精神を沙都子の望む形に変形させていった。

しかし、梨花も崩れきらずに沙都子を嵌めるも、沙都子は再度ループに入るために銃を取り出し終了となる。

郷壊し編

序盤は旧作祭囃し編からの続きであり、沙都子や梨花がルチーアに入学しその少し後くらいまでが描かれる。

ぶっちゃけ3話のカケラ世界行きまでほとんど考察の余地がなく、あくまでも梨花が再度ループに投じられるまでのストーリーとなっている。

その後の沙都子のカケラ世界での話やエウアによるループ能力の付与等も基本的には舞台装置の話や各編の解答という形であるため、基本的にはそれぞれの編の項目にて語った通りとなる。

業の話まとめ

・基本的に沙都子、あるいは協力者がH173を用いて症候群を強制発症させている。
ルールXとは完全に別物であり、対象は沙都子により選ばれる。

・各編には沙都子の協力者が存在する。
鬼騙し編と祟騙し編はレナで確定、綿騙し編はおそらく詩音。

・鷹野は因果律の収束により強いフラッシュバックを起こし撤退するため、昭和58年に鷹野がトリガーの事象は発生しない。
それに伴い入江診療所は鷹野の行方不明以降一時的に封鎖される。

・ループの条件であるため、沙都子は梨花の死を確認しなければならない。
綿騙し編や祟騙し編終盤の不審行動は全てこれに由来する。
鬼騙し編も少なくとも梨花より後に死んだことになるため、具体的な死亡時刻にはラグがなければならない。

卒の予想

予想と言えるほどのものではないが、うみねこのなく頃にEP1のベルンとベアトの会話にこんなものがある。


これに関してベルンは"単騎"という言葉を否定していない。
仲間と勝ち取った祭囃し編を考えるとここは少々不審な点である。

つまりこのベアトの話は業、あるいは卒の話であり、最終的に梨花は沙都子に懐柔されること無く、あくまでも自身の力で退けることになる。


しかしこういった話もあるため、梨花には協力者がいたことが分かる。

圭一はひぐらしでも重要な駒であるため、もしかしたら別の存在かもしれない。



この事から沙都子の目論見は失敗に終わることが分かる。
その辺りをどうやって折り合い付けていくかが卒の肝となるのだろうか。

折り合い、付けれる雰囲気ねぇな………


終わりに

今回は過去の考察を振り返り、PV2つやうみねこを軸に再度構築してみたがいかがだっただろうか。

この記事を読んで皆様がどんな考察をしていたかを思い出して戴けると幸いだ。

これらの考察や思考は皆様の考察を否定するものではありません、皆様の考察の一助になれば幸いです。
誤字や明らかな矛盾、質問等ございましたら当Twitter(@snails892)までご連絡願います。










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