読書メモ
『上野先生、フェミニズミについてゼロから教えてください!』
上野千鶴子・田房永子 著
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女だからってナメんなよ!って思うこと
違和感を覚えることがたくさんあるんですよ
特に社会人になって。
なんでお茶汲みと掃除は女性しかやらんねん
若い女の子がいた方が先方が喜ぶからって理由で私が仕事を引き受けなかんねん
なんでただのおっさんに見た目の評価されなかんねん
飲み会はガールズバーでもキャバクラじゃねえんだわ
みたいな!
みたいなね〜 勝手に自分が女として消耗されている感じとか。
女としてこうるべき、みたいな男からの弾圧みたいなの。
あげだしたら、キリがない
自分は割と笑って流してしまんですが、
他の女性に、よく怒らないですねって言われても
も〜ね〜いちいち怒ってらんねえんだわ〜と言う感じ
し、怒っても、わかんないだよね。
なんで怒っているのか。
今ってそういう時代だもんね(^_^;)
こういうのもセクハラになっちゃうのかな(^_^;)
こういうのに対する返答って
そうで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜す(^_^;)
おじさんだけいい思いする時代じゃないし
そういうのもセクハラになっちゃいま〜す(^_^;)
しかない。
昔はそんなことなかったんだけどな(^_^;)
ってね〜
だって今は昔じゃないもんね〜〜〜
竹取の翁?
令和って知ってる?今の時代のことをいうんだけど(^_^;)
そんなんじゃ結婚できないよ(^_^;)
家のことちゃんとして旦那さんを立てないと(^_^;)
え〜そう言う「女」を求められるなら、結婚しなくていい〜
みたいな。
そういう、女として生きる
生きづらさやモヤモヤを掘り下げて見ようと思いこの本を手に取りました。
著者は団塊世代と団塊ジュニア世代に当たるので
その時代感覚をベースに話が進見ます。
自分はゆとり世代、親はバブル世代だから
著者の二人の話より、10年後くらいの立ち位置に自分はいるなぁと想像しながら読み進めました。
読んでてすっごく思った。
根本的に、なんていうか男女は理解しあえない。
そりゃ、おじさんに怒っても、わかんないよ・・・
女性は男性と同じ立場になりたいんじゃなくて、
女性としての立場を認めてほしい。って訴えても
やっぱり基本的に男として生まれたボーナス(社会的に)を持っている人と
女として生まれたハンデ(社会的に)がある人じゃあね
そもそも立ってる位置が違う。
社会的に弱い立場であること、認める。悔しいけれど。心がえぐれちゃうよ。泣いちゃうよ。悔しいね。
でも、そうやって認めることで、やっと議論ができるし
そこから、じゃあそう言う社会の中で、自分はどうあるべきか、を考えられるんですよね。
現代社会での女の生きづらさに絶望するけど、
あ〜そりゃそうだわな、そりゃそうなるわってスッキリもした。
ただ、ここまで時代は変わったのか・・・と感銘をうけた。数十年前は、ひどい時代もあったわけで。そこから、ここまで変わってきた。そして今も、リアルタイムに世の中の考え方や価値観、倫理観は更新され続けているわけです。
本を読んでて、
ん〜自分や周りはそんなこと言わないけどな〜って思う部分はあったりする。
自分の親はそんなんじゃなかったな〜とか。
それは当たり前ですね。
だって数年で、ジェンダーの考えかたってものすごくアップデートされてて、
多分、自分の10歳年下の、10代の子たちと話したら感覚はもっと違うと思う。
明らかに、時代は変わってきている。
どんどんどんどん、更新されていっている。
その考えは古いよ、そんなのおかしいよ、って言うことが
簡単に吐き出せるようになった。
なったからこそ、日々の不満や違和感を
匿名のインターネットに吐き出したり
友達に愚痴ったり、それで終わり〜ってなりがち。
世の中への不満はあるけれど、自分が声をあげても変わらないしな〜と思って、そこで止まっている。
そんな中で、結構印象的だったのが
なぜ、カップルや夫婦は二人の問題をもっと議論しないのか。
ぶつかり合うことを避けるのか。
なぜその不満をパートナーにぶつけないのか。
どうして自分ばっかり家事をするの?育児をするの?
あなたばっかり飲み会に自由にいけるの?
私だって仕事したいのになんでできないの?
男を追い詰め、追い詰め、追い詰めろ。
と言う上野さんのコメント。
相手の人生に踏み込み、相手に踏み込まれる関係なんだから。
社会は変えられないけど、
目の前のパートナーと向き合って変えていくことはできる。
男はすぐ向き合うことから逃げるから、絶対に逃すな。
追い詰めて、追い詰めろ。問い詰めて、問い詰めろ。
そこから社会は変わっていく。
うひゃ〜すごいガッツ!
難しいしめちゃくちゃハードル高いと思うけど、確かに!そうだ。
自分は今の所、恋人もいないけど結婚するならそうやって、追い詰めて問い詰めて、向き合って行きたいですね。人生に踏み込んで、踏み込まれる。それが恋愛だしね。
🐤
ちょっと話がそれました。
まとめます。
この本を読んで、
今、自分が女として社会を生きるモヤモヤは、あって当然。自分だけが抱えているものではない。と言うことがわかった。自分のせいじゃない。
今の社会、なんだって自己責任、都合の悪いことには目をつぶって、面倒なことは起こさないように、荒波を立てないように。
そんな風潮はあるけど、どんどん吐き出していっていい。怒っていっていい。それは、これからのつぎの世代のためにも。
と、勇気付けられました。あとそういう自分のモヤモヤを吐き出せて、一緒に考えてくれるパートナーと出会いたい。
昨日より、ちょっと自分の人生を生きやすくなったかしら。